トランサミンとロキソニンとプラシーボ。ある男の壮絶な戦いをリアルに描きました。

約10日間、風邪をひいて、熱を出していました。だましだまし会社には行きました。パフォーマンスは悪かったと思います。

市販の風邪薬でごまかしていたのですが、さすがに高熱になったので、医者に行きました。医者に行くのは、頭の皮がむけたとき、どこで仕入れた知識なのか「それは水虫だ」と強硬に主張されて地元にある大きな総合病院に行かされた苦い思い出以来かもしれません。

でも、これだけ、長引くうえ、高熱なんで、ちょっと不安に駆られながら行きました。

先生は、刑事コロンボ風。なんか野暮ったい感じ。でも油断すると、こちらのアリバイを見破られそうです。

一通り、症状を聞いた後、のどを見て一言。

「扁桃腺、大きいですね。大人は普通、もっと小さいんですけどね。」

「ん?!」

それは、何か今回の症状に影響しているの。扁桃腺肥大症候群とかいう病気があるの。ドキドキ。

そして、コロンボは、

「ただの風邪です。喉もそんなに赤くないし、大丈夫でしょ。」

いやいや、そのときでさえ1週間以上熱が続き、前日には39.2度まで行ったんですけど!今年度、最長不倒の体温ですけど!しかも、唾を飲み込むのも辛いぐらい喉が痛いんですけど!

人間ドックのCTを取った結果が「太りすぎ」というと同じぐらい、がっかりしました。

でも、この先生は、薬は強いのを処方してくれるという噂だったので、せめて、強い薬をもらおうと心に決めました。

「喉の薬、要りますかねぇ~」「いやあ、死ぬほど、喉痛いです。」「じゃあ、トランサミンかな。」

以上、みたいな感じなので、熱とかもあるしと猛アピールしたら、やれやれという感じで、ロキソニンを処方してくれました。

「トローチとかも要りますか。」「ええ、ぜひ。」

先生が薬を選んでいるパソコンを覗き込むと、薬のメーカーが「明治」。第一三共とかじゃないの。この明治っていうのは、明治製菓じゃないよね、明治製薬だよね。

「いちご味と普通の味、どっちにします。」

「!……ハーフ&ハーフで。」

もう、どうにもなりません。逃げるように病院を出て、薬局で処方してもらいました。トランサミンとロキソニンを一気に飲み干すと、なんと不思議、超回復。

これはプラシーボ効果なのかもしれませんが、素晴らしい。

インターネットで調べたら、どうやら、ロキソニンの効果みたい。素晴らしい。しばらくして、薬が切れて、体がだるくなったけど、麻薬みたいな効果があるので、ちょっと飲むのを躊躇しています。

この間に、早くトランサミンが効かないと思うけど、調べたところ、ルルアタックにも成分として含まれているみたい。今までずっと飲んでいたジャン。

こうして、悪者との戦いはまだまだ続く。でも、日曜日のイベントは安心、いざとなればロキソニンがあるからね、こっちには。