橋下徹の「実行力 結果を出す仕組みの作りかた」には、とても共感できました。メディアで見る姿はあまり好きじゃなかったのに意外です。

橋下徹の「実行力 結果を出す仕組みの作りかた」には、とても共感できました。メディアで見る姿はあまり好きじゃなかったのに意外です。

橋下徹って、メディアでのやり取りを見る限り、あまり好きじゃなかったんです。何だか、鼻持ちならない言い回しが目立っていた、という印象です。

でも、この本の内容は、自分がそうありたいと心がけているところと、すごく近くてびっくりしました。もしかしたら、私も鼻持ちならないのかもしれません。

しかも、読みやすくていいですし、時間のない人は、目次だけ読んでもためになると思います。

特に共感した目次をピックアップすると、

  • 部下との人間関係なんか気にするな
  • 「判断の軸」を部下に示すことは問題解決の第一歩
  • 「最初の衝撃」で組織の意識は劇的に変わる
  • リーダーの仕事は、部下を「やる気」にさせること
  • 人がついてくる最大の理由は「共感」
  • ビジョンの作りかたは「逆張りの法則」

です。

ただし、大阪都構想については、本人の思入れが強すぎるせいか、言っていることはわかるけど、説得力はなかったです。私としては、初めて大阪都構想がどういうものかわかったので、良かったのは良かったですけど。

 

38歳で大阪府知事に就任し、数々の改革を成し遂げてきた橋下徹氏。
大阪府庁1万人・大阪市役所3万8千人の職員、組織、そして国をも動かして結果を出してきた秘訣とは何か。
年上の部下や並いる反対派をいかにして説得・掌握し、大阪の大改革へと舵を切ったのか、その手腕を初めて明かす。

●「敵」はあえて側に置く
●リーダーと現場の仕事の切り分けかた
●チーム作りの「失敗の本質」

……など、自身の経験や例を挙げつつ、具体的に解説。

部下と上司を動かし、チームや組織を変える。
今の時代に一番必要なのは、アイデアじゃなく「実行力」だ。
橋下流「君主論」の全貌。

<目次>
第1章 まずは、人を動かす―実行のための人間関係、人事の要諦
・部下との人間関係なんか気にするな
・反対派は、あえて積極的にそばに置くこと
・「よりによってあの人を腹心の部下に?」大阪市長時代の驚愕人事

第2章 本当に実行すべき課題はどう見つけるか―橋下流・問題解決のノウハウと、マインドの持ち方
・「課題の発見」をするための本や新聞の読み方
・「判断の軸」を部下に示すことは問題解決の第一歩
・正解をたぐり寄せる「心証」という方法

第3章 実行し、信頼される人の条件とは―部下は結局、上司の背中を見て動いている
・「最初の衝撃」で組織の意識は劇的に変わる
・リーダーの仕事は、部下を「やる気」にさせること
・人がついてくる最大の理由は「共感」

第4章 実行のための「ビジョン作り」と「チーム作り」―結果を出す「仕組み」はこう作る
・ビジョンの作りかたは「逆張りの法則」
・僕が心底関心したトランプ政権のシンプルな方針
・チーム作りにおける「失敗の本質」

第5章 上司を動かし、提案を通す―「トップの視界」を想像しながら仕事をする
・トップは「比較優位」で考えている
・上の人と話すときは「一つ上の枠組みの目線」を意識せよ
・評価を上げる提案と下げる提案の大きな違い

第6章 情報を制する者は、組織を制す―強い組織は、情報共有の横串がしっかり入っている
・一部の人に政治力を握らせないための、メールの活用法
・メールで現場の情報を吸い上げ、活用する
・実行できる組織は、格子状が理想形

第7章 日本と大阪を「実行できる組織」にするために―徹底的に考え抜かれた大阪都構想の実行プロセス
・大阪都構想は、単なる提言ではなく「実行プラン」だった
・実行するには時に「力」も必要になる
・大阪が変わり続けられるかどうかは、大阪の政治行政の「仕組み」次第