巨人完全なる力負け。原監督だけじゃなくて、俺もそう思っている。相手がミスしたときにつけこめなかった結果がこれですね。

まあ、仕方ないですね。力負けなんだもの。

https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/2445279/

訴えかけるように、そして自らに言い聞かせるように語った――。巨人・原辰徳監督(62)が、日本シリーズ史上初の2年連続4連敗で幕を閉じた、ソフトバンクとの対戦を振り返った。

淡々としながらも時折目を見開き、敗戦の将は言葉をつないだ。「まあ、打線がなかなか機能しなかったってところでね。今日も1点でね。(1戦目から)1点、2点、0点、1点か…。やっぱり攻撃型のチームという中で(持ち前の)攻撃がなかなか機能しなかったというところですね」

激動のシーズンを戦い抜いた、主力選手の底力をギリギリまで信じた。3戦まではほぼ同じオーダー。しかし、後がなくなった第4戦、ついに打線の大幅な組み替えに着手した。初回に今シリーズ初の先制点。しかし、あっさり逆転を許すと次第に勢いを失い、最後は沈黙した。

「いい形で1番(若林)、2番(坂本)といったけどね…。まあ、私も含めて、コーチ、選手。まだひと回りもふた回りも大きくならないといけないね」悔しさをひた隠しながら静かに語った。

昨年の雪辱を期すべく、首脳陣もナインも与えられた時間をしっかり使った。それでも勝てなかった。明らかな力の差、さらにスカウト、育成を含めた球団としての差も見せつけられた。

「大きくならないといけない」と語った原監督だが「具体的にはまだ整理はついていないけどね。まだ、必要なことが多いということでしょうな」とも口にした。それだけ課題は多い。

メディアをはじめ、球界OBからはパ・リーグの強いボールに力負けしている点を指摘された。その辺を改めて問われると、指揮官は「俺はそう言ってるじゃん」と認めると、最後はこう締めくくった。

「もちろん、あれだけ(投手陣が)本塁打を何本打たれたかっていうところもあるしね。そこをやっぱり…まだまだ我々は必要としているものがあるということですよ。一人ひとりがね…これでいいかな」