- 2022/08/10
同窓会の手配とかに一生懸命な同級生に対して、「お前、いじめられていたのに、なんでそんなに愛校心があるんだ?」という悪友の素朴な質問に対する回答が秀逸。
「小学校の頃は、生徒と先生の両方からいじめられていたが、この学校に入ってから、生徒にしかいじめられな……
面白いし、その通りだと思います。
失敗を受け入れられないことで、失敗から学ばないのは、人間あるある、組織あるある、ですよね。いっぱい失敗することが大切だということなんでしょう。
なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか?
なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか?
なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか?
オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツリームなど、あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす!
タイトルをまとめてくれているブログがあったので、抜粋しておきます。タイトルを見れば、だいたいわかるので。
失敗のマネジメント
人は失敗するもの。ありえない事が起きれば、認識力が極端に低下したり、時間の感覚を失う
航空業界では失敗から学ぶ努力を絶やさないが、医療業界では失敗を隠蔽し、言い逃れる文化がある
航空業界が安全と言われる理由と、医療過誤が減らない理由はここにある
失敗を隠し何も学ばないことを「クーローズドループ」、失敗をチャンスと捉え進化することを「オープンループ」という
失敗から学ぶことは最も「費用対効果」がよい
失敗に対して、オープンで正直な文化を築くことが成功のカギ人はウソを隠すのではなく信じ込む
人が失敗から学ぶのが難しい理由は、ありのままを認められないから
人は失敗の事実を突きつけられると、自分の過ちを認めるより、都合の良い言い訳をしたり、事実を無視してしまう
失敗を認める苦痛を味わうくらいなら、事実を歪めた方が楽=認知的不協和
努力した人や失うものが多い人ほど、認知的不協和と自己正当化に陥りやすい
司法機関や権威、有名な経営者ほど失敗しやすいのは、名を守るため自己正当化を繰り返し何も学んでいなかったからでは?
人は自分を正当化するためには、自分に都合の良いデータだけを集めたり(確証バイアス)、記憶をすり替えたりする「単純化の罠」から脱出せよ
成功への一番の近道は、失敗を超高速で繰り返すこと
トップダウン方式で頭で考えた仮説を立て、ボトムアップ方式の実践で失敗を繰り返し素早く進化するのがベスト
誰かの言うことを聞いておけば良いトップダウンは楽、コツコツ反復作業を繰り返すボトムアップは苦痛
マッキンゼー出身者は、はじめから完璧な物を作りたがり、起業経験者はベーター版で早めに失敗を繰り返そうとする
質の良い陶芸作品を1個作らせたグループよりも、大量に作らせたグループの作品の方が結果的に質が高まった
早いうちに小さく試行錯誤する=リーンスタートアップ
ブレーンストーミングよりも、ユーザーに直接聞くほうが早い
ユーザーデータを採る際には、RCTで反事実も考慮に入れること難問はまず切り刻め
大きな結果を出すには、小さな改善の積み重ね=マージナルゲインが大切
大きな目立つ要素より、何百何千という小さな要素を極限まで最適化する「犯人探し」バイアス
失敗すると、人はその経緯よりも「責任を追求」し「非難」したくなる
「非難」の衝動を抑え、「失敗=チャンス」と捉える組織文化を築くべき
「非難」や「懲罰」は、「隠蔽」「自己正当化」「責任逃れ」の組織文化につながる
不当な非難をせずに、スタッフに高いパフォーマンスを求める組織文化が望ましい究極の成果をもたらす マインドセット
失敗は「してもいい」ではなく「欠かせない」と考えているのが成功者の特徴
固定型マインドセットの人と成長型マインドセットの人の違いは、失敗への着目度だった
固定型マインドセットの企業では、失敗や非難を恐れ、隠蔽・手抜きなどが増える
成長型マインドセットの企業では、リスクを冒すことが奨励され、失敗されても非難されず、ミスから素早く学ぶ
成長型マインドセットの人は、自分の欠陥を晒すことを恐れないので、成長も早いし諦めも合理的に行える失敗と人類の進化
失敗は「災厄」ではなく「好機」である
本当の「知識」や「ノウハウ」は「静的」なものでなく「動的」なものである
成長には「トップダウン」でなく「ボトムアップ」の努力や検証が必須
すべてを「失敗ありき」で設計すべき
究極の失敗型アプローチは「事前検死」