渡部陽一「捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格」という意見に賛成です。

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人質となった方には助かって欲しいけど、本人に落ち度がなかったかどうかと問われれば、あったと言わざるを得ないですね。

渡部陽一「捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格」.

1,最前線行く時は世界最強の軍隊の自走砲部隊と行動する

2,ゲリラが蔓延る地域には近づかない

3,戦場が流動的なところには行かない

4,国外の難民キャンプとかを中心に取材する

5,護衛がいても危ない所には近づかない

6,国境地域から一歩も紛争国の中には基本的に入らない

7、捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格

8,ボディガードはその地域最強の奴を大金で雇う

この渡部さんの経歴がすごいです。

トラックが突き進む前方の森の中から、突然十数人の少年たちが現れました。目を凝らしてみると少年たちはAK-47カラシニコフという銃をかかえています。さらに槍や鉈をもっていて裸の上半身には帯状の弾倉の弾を何重にも巻き付けて、こちらに向かって怒声をあげていました。トラックの運転手が「伏せろ!」と叫んだ瞬間、少年たちが突然、銃を乱射してきました。トラックに銃弾が何発もあたり、耳元を金属音が飛び交っていく。少年たちが銃を撃ちながらこちらに向かってくることに震え上がりました。その瞬間、死の恐怖に襲われトラックから転げ落ち、そのまま失禁、赤ん坊のよう地べたを這いずりながら、トラックの後部へ無意識のうちに逃げようとしていました。ただ体が恐怖で動かず、逃げることができない。少年たちがこちらに無表情のまま近づいてきました。

彼らは少年ゲリラ兵。1993年当時、ツチ族・フツ族の衝突によるルワンダ内戦がアフリカ中東部のブルンジ、ザイールを巻き込んで拡大していました。ジェノサイドと呼ばれる民族大量虐殺が発生、100万人以上の民間人が犠牲となり、国連の介入もその効力は皆無に等しいものでした。アフリカの情勢が激しく動いているその最中、情報も持たずに現場に飛び込んでしまったことでツチ族・フツ族紛争の最前線にかち合ってしまったこと、自らの無知を悔いても既に手遅れでした。少年兵たちは、私たちを取り囲み銃尻で撲り続けました。立ち上がれないほどに打ちのめされました。トラックの積荷の塩魚は奪われ、自分の荷物・カメラ機材も略奪されました。ただ運が良かったのは、こちらから現金を差し出したことで、殺されずにすんだことでした。命を奪われなかったことは幸運以外のなにものでもありません。

アフリカでの少年ゲリラの蛮行。ここでは連日至極当たり前にこうした事件がおこっていました。日本からかけ離れたアフリカの森の中で理不尽な行いが繰り返されている。恐怖と怒りに震えながら、この状況を伝えることができないか、その方法を模索することとなりました。