4Rの猛攻をよく粘ったんですけど、限界でしたね。セコンドが止めたのは、正解だったと思います。これ以上、やったら、再起不能になるかもしれませんし。
ネリの左のロングフックが序盤から当たっていたので、イヤな気がしていました。全勝で若くて、KO率が高いって、勢いのある挑戦者ですからね。
でも、やっぱり、山中選手が試合前にテレビにいっぱい出ていたのが、知らず知らずのうちに慢心してしまっていたんじゃないかな、と思っちゃいます。別に手を抜いたわけじゃないんでしょうが、いつも違うことをした結果のような気がします。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00000103-dal-fight
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(15日、島津アリーナ京都)
王者の山中慎介(34)=帝拳=が4回2分29秒TKOで、同級1位のルイス・ネリ(22)=メキシコ=に敗れ、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(62)の持つ世界王座13連続防衛の日本記録に並ぶことはできなかった。
壮絶な打撃戦の末に山中が散った。サウスポーの強打者対決は、序盤から山中が左ストレート、ネリが左右フックを飛ばし合うスリリングな展開。2回終盤には両者とも左フックをジャストミートさせる。3回も攻勢に出たネリは4回に右フックでチャンスをつかみ、猛ラッシュ。山中をロープに詰めて嵐のような連打を送り、山中を防戦一方に追い込む。王者の意地でダウンをこばむ山中に、陣営からタオルが投げ込まれた。
中学3年時の1997年、辰吉丈一郎がWBC世界バンタム級王座に返り咲いたシリモンコン・ナコントンパークビュー(タイ)戦をテレビで見て、南京都高(現・京都広学館高)でボクシングを始めた山中。専大を経て、2006年1月にプロデビュー。11年11月にクリスチャン・エスキベル(メキシコ)との王座決定戦を11回TKOで制し、WBC世界バンタム級王座を獲得した。以後、5年9カ月に渡って王座を守り続けていた。勝てば具志堅氏が80年に成し遂げた13連続防衛に並ぶところだったが、12歳下の挑戦者の勢いに屈した。
試合後両者は抱き合って健闘をたたえ合い、リングを降りる山中には超満員の観客から「慎介コール」が起こった。
山中の通算戦績は30戦27勝(19KO)1敗2分け。ネリは24戦24勝(18KO)。