48歳で課長になれなかった男の「以後の人生」、勇気づけられるけど、超レアケースのような気がします。

こういう主張を読みたがる人がいるということだとは思いますが、この事例があるから、自分も安心と考えるのは危ないですね。問題を先送りしているだけの気がします。

後半で大逆転を狙うより、前半戦でいい位置につけておいたほうが、努力としては楽な気がします。できるかどうかは別として。

 

http://toyokeizai.net/articles/-/207001

僕が新卒で入社したのは創業100年を超える老舗の日系メーカーで、配属は新規事業の海外営業部だった。そこでメンターとしてついたのが椎名さん(仮名)。メンターは、若手から中堅の社員が担当するのが普通だけれど、そのメーカーは日本企業のご多分にもれず40代以上の社員がとても多かった。なので、面倒見がよさそうな椎名さんが選ばれたのだろう。彼はそのとき42歳になっていたが、まだ「課長代理」だった。

椎名さんはドがつく真面目な人で、髪を七三にきっちり分けて、アイロンがビシっとかかった昭和なデザインのスーツを、真夏であっても毎日律儀に着て出社してくる人だった。仕事ぶりも本当に真面目で、毎日遅くまでこつこつと営業資料を作っていた。はっきりいって不器用で、ムダなところまで丁寧な感じだったけれど、それが長年培った彼のスタイルだった。
椎名さんとはよく一緒に外回りに出かけた。外回りの時って本音の話が出てくるもの。彼がいつも言っていたのは、こんなボヤキだった。

「僕はねえ、課長になりたいんだよね。なんとかなれないかなあ」

…以下略…