普通に考えて、必要になる場面が思いつきません。高い給料をもらっているんだから、二軍でもいいじゃん。
巨人・ゲレーロが問題児の一面をみせた。この日は1、2軍ともにジャイアンツ球場で練習を行った。2軍の練習に参加したゲレーロは、球団幹部が設けた高橋監督との面談を「ノー、ノー」と拒否。帰り際には「今日は話す状況にはない」と言い放ち、迎えのタクシーに乗り込んだ。
6月15日にコンディション不良で2軍落ち。回復したが、外野手では亀井や長野が好調を維持し、外国人でもヤングマンやメルセデスが台頭。2軍で目立った成績を残せていない上に外国人枠の問題もあり、ファームでの生活が続いている。この日は「先が見えなくて、焦りや不安もあると思う」と見かねた球団幹部が指揮官に打診して話し合いの場を設けたが、その親切心を無駄にしてしまった。
中日時代から素行面を不安視されていた助っ人は、1軍首脳陣との会談がないことに「ゼロ、コミュニケーション。2軍の住所を忘れちゃったんじゃない?」と皮肉で返したが、この日は自らの意思で応じなかった。チームの指揮官が承諾した会談を、所属する一選手が拒否するのは異例の事態といえる。
2年総額8億円(金額は推定)で加入したが、今季はここまで打率・253、10本塁打、29打点。特に得点圏打率・221とチャンスでの凡打が目立つ。胸中を察した球団幹部が用意した高橋監督との話し合いという“好機”までも逃した。グラウンド内外で落とした信頼を、バットで取り返す日々が待たれる。(川手 達矢)
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