- 2023/11/04
コーヒーが冷めないうちに、ハートウォーミングでありながら、ちゃんとオチもある完成度の高い映画だと思います。
オムニバス形式なんだけど、連続性があるので、テンポがあっていいです。 ルールの中に、過去は変わらない……
映画にして面白い話と、そうでない話があると思いますが、この話は確実に後者だと思います。
本なら、いったいどういうことなのかと想像力が謎を深まらせてくれますが、映像があると、そうはいかないですよね。ミステリー感がゼロになってしまって、気の抜けた炭酸飲料みたいな映画です。
大学入学のために単身仙台に引っ越してきた19歳の椎名(濱田岳)はアパートに引っ越してきたその日、奇妙な隣人・河崎(瑛太)に出会う。彼は初対面だというのにいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的はたった一冊の広辞苑。そして彼は2年前に起こった、彼の元カノの琴美(関めぐみ)とブータン人留学生と美人ペットショップ店長・麗子(大塚寧々)にまつわる出来事を語りだす。過去の物語と現在の物語が交錯する中、すべてが明らかになった時、椎名が見たおかしくて切ない真実とは・・・。