悪いわけではないけれども、毒にも薬にもならない、って感じです。
世にも奇妙な物語の「ほんわか」版ってところじゃないでしょうか。
2000年3月。舞台監督の川村正治(市原隼人)と雑誌編集者の妻・美江(臼田あさ美)は、
横浜港を望む高台のテラスハウス・双葉荘に移り住む。
この家の大家・寺田幸吉(中原丈雄)と その妻・直子(吉行和子)の高飛車な態度は気になったものの、隣の部屋に住む主婦・八井沙季(陽月華)との相性は良く、正治も美江も新生活になじんでいった。
そんな中、正治は舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることに。
ある朝、美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じる。誰もいないはずの家に人影が…。
それは26年前に双葉荘の同じ部屋に住んでいた倉田誠司(中村倫也)という画家の“幻影”だった。
驚く正治に反応する倉田。似たような境遇の2人は次第に交友を結ぶようになるが、ある日、
正治は幻影の中で信じがたい光景を見てしまう。それは幻か、実際に過去に起きたことなのか?
驚くべき真相がやがて明らかになる――。