- 2019/12/20
寄生獣の実写版、そんなバカなと思っていたけど、楽しめました。あり得ないCGが凄すぎ。
やっぱりストーリーがいいし、メッセージ性もあるから、良かったというのが大きいです。 もちろん、CGと……
最初は野村萬斎の演技が、なんか、わざとらしくてイヤだな、と思っていたのだけど、だんだん、ストーリーに引き込まれていきました。そんな、いつの時代だよ、というような会社の様子で、ありえないことだらけですが、途中からは、あまり気にならなくなりました。さすがは、池井戸潤、って感じです。
いったい、誰が黒幕なんだ、と思いながら見て、地味などんでん返しもあり、楽しむことができました。
そして、香川照之が、今まで我慢して、会社や上司の言うことに従ってきたことを後悔するシーンでは、なんか、グッとくるものがありました。全く、上司の言うことを聞かないダメ社員の私なんで、後悔するとすれば、もっと、ちゃんと働けば良かったかな、ということのほうであるべきですが。
ただし、最後のモノローグは要らなかったかな、と思います。あそこは、セリフで同じ趣旨の内容を表現したほうが良かったんじゃないでしょうか。
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。
トップセールスマンである課長の坂戸宣彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。
絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。
訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。
そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられず場違いにすら感じる原島。
誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。
だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。