- 2020/09/24
自分のことを話すなって、タイトルだけで内容がよくわかる本です。主張していることは、あたりまえのことですが、頭ではわかっていても行動するのは難しいです。
イメージコンサルタントってなに、怪しいなぁ、と思いましたが、書いている内容は、真っ当なことです。だけ……
こういうことが起きる悲しさと、起きたけども、それが世に出て是正されることの、ありがたさを感じました。
もう50年前だったら、この主人公は誰も気づかぬまま死んで終わりだったんだと思うんですよね。
ストーリーとしては、ありがちな感じですが、実話でしょ。実話というだけで、重みが違います。
で、この登場人物の中で、すごいなぁ、と思うのは、検事ですね。親友がテロで殺されたのに、誰かが罰を受けなんきゃいけないと言われたのに、誰でもいいってわけじゃない、ってあたりまえのことを言えたのが立派です。いい友だちを持って良かったですね。
2005年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11の首謀者の1人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。