米長邦雄の人生一手の違い、確かに面白い本だし、彼の魅力も伝わってくるけど、こんな人が身近にいたら、困っちゃいますね。

昭和の映画スターが、やりたい放題好きに生きている、というのと同じレベルの生き方。だから、ユニークだし、豪快だし、エピソードも面白いです。

傍から見ている分には良いですけど、周りにいたら大変だなぁ、と心底思いました。米長さんが後輩ならまだしも、先輩だったら、最悪です。それなのに、内弟子だなんて、先崎学のハートは素晴らしいです。

そんな破天荒な米長さんですが、人生哲学・勝負哲学は、鋭く参考になるものも多いです。

例えば、勝負師としての、将来を予測する3つの尺度が「才能」「本人の姿勢」「親」というのは、面白かったのと、研究会のメンバーを誰でもいいってことにすると「空気が濁る」というのも、真剣勝負をしている人たちの凄さを感じました。

でも、聞かれてもいないのに、自分の不倫の話を本にするって、どういう感覚なんだろう。

○伸び悩んでいる時が人生のチャンスだ!○勝者は泥沼の中から勝ちを見つける○執念が人生の最善手を選ばせる!“史上最年長名人”となった著者が、「泥沼流」人生哲学によって「運」をつかむコツ、人生の勝負所を豊富な体験をもとに伝授する。