- 2022/12/05
何者、想像以上に良かったです。就職活動でうまくいかない時の重苦しさと、現代社会の承認欲求の強く批判ばかりしている人たちの様子が、鮮やかに描かれていました。
正欲を読んで、面白いけど、この設定はなんだかなぁ、と思っていた朝井リョウが原作者ということで、どんな……
そんな杜撰な捜査はしないだろう、と考えると、かなり現実味のない話なんですけど、まあ、エンターテイメントですから、いいんじゃないですかね。
この主人公たち、ひどいクズで、そっちのほうがびっくりでした。
全然、関係のない話ですが、ロフトというから、日本のちっちゃいロフトをイメージしていたので、最初、混乱しちゃいました。
高級マンションの最上階にあるロフトルームを5人の男たちが共有していた。彼らは妻や恋人に内緒でこの部屋を秘密の情事部屋として遊び戯れていたが、ある日の朝、部屋に入るとベッドに手錠をかけられて血まみれで死んでいる女を発見する。慌てて集まった5人の男たちは死体を前にお互いのアリバイを探りながら犯人探しを始める。血のついたナイフと壁に書かれた血文字、切られた警報機。誰が何のために?