- 2019/05/06
社会心理学の入門書、入門書であるにもかかわらず、読み切れませんでした。もう少し
類似の本を読んでみることにします。結構、社会心理学に興味あるのに、少し論文調になると、途端に読む気が……
原作、百田尚樹なんですね。なんか思想的に極端な人、という印象しかなかったんですが、このストーリー展開は、上手だな、と思いました。ありがちと言えば、ありがちですけど。
でも、自分が死ぬ人がわかる力を持ったら、どうするだろう。ある人を救えば、他の人が死ぬみたいなシチュエーションも出てくるだろうし、もう何もしない、というのが正解な気がします。が、自分の家族がそうなったら、わかりません。
幼少期に飛行機事故で家族を失った木山慎一郎は、友人も恋人も作らず仕事のみに生きてきた。しかしある日、「死を目前にした人間が透けて見える能力」―フォルトゥナの瞳―を持っていることに気づき、生活が一変してしまう。自分の力に苦悩する日々の中、偶然入った携帯ショップで桐生葵に出会う。明るく、自分に夢や自信を与えてくれる彼女に心惹かれていき、孤独だった慎一郎の人生に初めて彩りが生まれる。互いに惹かれ合った2人は幸せな日々を過ごしていくが、それもつかの間、突然街ゆく人々が次々と透け始めてしまう。そして、ついには葵までもが——。愛する人の“死の運命”が見えた時、慎一郎は何を選択するのか。心震えるラストが待ち受ける——