護られなかった者たちへ、久々に軽い小説を読もうと思って探したら、大当たりでした。

護られなかった者たちへ、久々に軽い小説を読もうと思って探したら、大当たりでした。
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久しぶりにサスペンス系の小説を読みました。なかなか面白いです。

作者の中山七里は、どんでんがえしの帝王らしいので、何かあるとは思っていたものの、予想できませんでした。

冷静に考えれば、ストーリー的には、所謂2時間ドラマに近いものがあるのですが、餓死する人の描写と、容疑者の臨場感に引き込まれました。

誰の目線で物語を語るかというところも上手でした。もう一気に読んじゃいました。

あとは、善人ってなんだろうという哲学的なことや、福祉や災害後のケアなどの社会問題も考えることができて、深みもあり、完成度が高い小説だと思いました。

いやあ、それにしても、kindleのUnlimited、いいですね。

仙台市の福祉保健事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か?なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?罪と罰、正義が交錯した先に導き出されるのは、切なすぎる真実―。

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