キャプテン・ウルフ、何も考えずにダラッーと見るのに最適。見て損はしません。

キャプテン・ウルフ、何も考えずにダラッーと見るのに最適。見て損はしません。
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最初は、ばりばりのアクション系かと思ったら、コメディ。

でも、結構、面白い。

コメディだから、設定の現実離れなんて関係ないし、その割にはいい話の要素もあるし、

悪い意味でなく、暇つぶしに最適。

飲みながらどうぞ。

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アクションスターのヴィン・ディーゼルが、コミカルな役に挑んだイ一作。この人には、もともとコメディアンの資質が備わっていることを、本作は証明している。米海軍特殊部隊のシェーン・ウルフが、要人である科学者の留守宅で、5人の子どもたちの面倒を看る任務を与えられる。軍隊仕込みのスパルタ教育を試みるシェーンに、子どもたちもそれぞれの方法で対抗。やがて両者は、固い絆で結ばれていくが、裏では科学者が隠すプログラムを巡り、危険な攻防も進行していく。

コメディから、ハートウォーミングドラマ、さらにスリリングなアクションまで、いくつもの要素を詰め込んだ展開だが、それらが違和感なくまとまっている。設定から察するとおり、物語の下敷きは『サウンド・オブ・ミュージック』で、明らかなパロディやオマージュも多数登場。無理なく笑いを誘うのは、子役からペットのカモまで名演技をみせているからだろう。全く接点のなかった者同士が絆を育む物語を作らせると、ハリウッドは本当に上手いと唸らせる好例。大作のようなインパクトがあるわけではないが、娯楽映画としては十分、合格点だ。(斉藤博昭)