将棋だけじゃなくて、屁理屈も名人級だったんですね。
「升田幸三がGHQを論破した! だから将棋は禁止されなかった!」
そんな調子の話が、ネット上では周期的にバズるようです。事実なのか。それとも創作なのか。最初に筆者の見解をまとめると、次の通りです。
・1947年に升田幸三八段(当時、のちに名人)がGHQに呼ばれたのは事実と見るのが妥当。
・升田八段が将棋とチェスの比較論を展開し、GHQ高官たちの度肝を抜いた話は具体的かつ詳細で、大筋で本当ではないかと思われる。
・ただし伝わっているのは升田本人の証言のみ。相手方の速記録などは知られておらず、どこまで本当かは現在のところ、確かめようがない。
・「升田がGHQの高官たちを『論破』したから将棋は禁止されなかった」という史実はおそらくない。升田自身もそんなことは言っていない。筆者がいま参照できる資料の限りでは、升田著『歩を金にする法』(1963年、講談社刊)での一文が、この件に関するもっとも古い記述と思われます。また後年広く読まれた自伝『名人に香車を引いた男』(1980年、朝日新聞社刊)ではさらに詳しく書かれてあります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/matsumotohirofumi/20220616-00301245
他のサイトにも情報があります。
https://allabout.co.jp/gm/gc/412345/
でも、「升田幸三のエピソード!将棋でGHQを詰んだ棋士」というタイトルの「GHQを詰んだ」という表現に違和感がありすぎて、なんか共感できませんでした。「GHQを詰ませた」が正しいと思うのですが・・・