- 2022/11/10
起業の科学、いいですね。でも、よーく考えてみると、「企業」の科学にしても、「事業」の科学にしても成り立つ気がしました。
起業というのは、事業の最も尖がった形態であって、そこに通用することは、程度の差こそあれ、企業活動や事……
自閉症の青年が頑張ってマラソンをするといういい話で、母親の葛藤も描かれているんだけど、なんとなく違和感があって、共感できない映画。
韓国映画って良くも悪くも極端なところがあるのに対して、この映画はダラーっと表現されているせいじゃないかな、と思います。
いい映画なんだけど、面白い映画ではない、というのが私の結論です。
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実話が基になっており、素直に心が洗われる韓国映画。実年齢は19歳だが、自閉症という障害を抱え、精神年齢は5歳というチョウォン。走ることに喜びを感じる彼が、フルマラソン完走に挑むという感動ストーリーだ。チョウォンを演じるのはチョ・スンウ。同世代の俳優のなかでは演技力が抜きん出る彼が、難役を見事にこなしている。この種のキャラクターが持つオーバーアクトの危険が、本作にはまったく感じられない。
チョウォンの心の成長だけでなく、彼の面倒を看る母親の姿もリアルで心を揺さぶる。思い障害を持つ息子に対する過保護な部分や、こりごりになって打ちひしがれる面が丹念に描かれ、「息子より1日でも長く生きる」という彼女のセリフは胸に迫る。さらにチョウォンの弟の複雑な心理にも、本作はしっかりとフォーカス。家族の屈折した心情が切ない一方で、走ることのすばらしさを伝える映像によって、暗くなりがちな世界を、爽快感に変えてしまうのが本作の魅力だ。フルマラソンのシーンはもちろん、チョウォンが走るときに思わず差し出す「手」に、人間と人間の「つながり」を感じさせる。(斉藤博昭)