親バカの極み。「ディーナ姫」と「まるたかとまるぼう」に感動。

親バカの極み。「ディーナ姫」と「まるたかとまるぼう」に感動。

親バカは悪いものではない。親が子供を評価してあげなかったら、誰が評価するんでしょう。

ということで、長女が書いた本が、笑えました。本当は、挿絵とか下手クソな字とかが総合的に面白いんですが、一応、全文、載せておきます。誤字脱字を含め、なるべく忠実に。

「ディーナ姫」

ある国にそれは、それは、きれいなおひめ様がおりました。そのおひめ様は生まれてすぐにお父さんとお母さんをなくしていました。そして、ママ母とすんでいるのです。

そのころ、フィリップという人がすんでいました。フィリップはびんぼうだけどとてもはたらき者でした。

ある時、おひめ様のおしろでパーティーがひらかれることになりました。

国中の少年がまねかれたのです。

おおひろままでの通路でフィリップはまよってしまいました。その時、おひめ様が通りかかりました。おひめ様はびっくりした様子でしたが、すぐににっこりとして、「おおひろままでごあんないします。」と言いました。おおひろままでは、少し遠かったのでたくさん話をしておおひろまにつくころ二人はすっかりなかよくなっていました。

そこでおひめ様はまま母のエリザベスに言いました。「お母さま、この人とけっこんしてもよろしいですか。」するとエリザベスはすぐにこの人はびんぼうだとさとりました。「今日はけっこんしてもよいなどと言っていないわ。こんどにしなさい。」と言ってごまかしました。おひめさまはしかたなくさっていきました。

パーティーが終わるとおひめ様はすぐエリザベスの所に行って言いました。「いつけっこんしてよいの。」するとエリザベスは「あんな人とけっこんするなんてゆるせないわ。」とつめたく言うとどこかへ行ってしまいました。おひめ様はずっとへやにとじこもっていました。

エリザベスはどくやくをまぜたクッキーを作り、おけしょうなどをして少女に化けました。そして、そのクッキーをもってフィリップの家をめざしました。そのころ、おひめ様は、フィリップの所へ行ったらよい考えが思いつくと思ったので、すぐにおしろを出て、フィリップの家を出かけました。

フィリップの家へついたエリザベスはフィリップに言いました。「おいしいクッキーを少しし食してみてはどうです。」すると、フィリップは言いました。「とんでもない。買うこともできないのに。」でも、いろいろと言われたけっかフィリップはクッキーを手にしました。食べようとしたしゅんかん!!・・・・・おひめ様がへやへとびこんできたのです。フィリップはクッキーをなげすてると、おひめ様にとびつき、だきあいました。そして二人はおしろへむかいけっこんして、しあわせにくらしました。・・・・・・・と思った?

でもじつは二人はけっこんしたのですが、しあわせは長くはつづきませんでした。そうです。エリザベスです。エリザベスは二人をにくみ、いつか倍でしかえしをしてやろうとずーっと思っていたのでした。

ある時、フィリップとおひめ様のディーナに手がみがきたのです。それは、次のような手がみでした。「明日の夜、フィリップをいただく。かいとうS」二人はふりえだしました。でも、いたずらだと思ってすてさせました。もう夜です。フィリップは安全なへやでへいしたちに守られてねむりました。フィリップは朝になっておきるとディーナ姫のベッドに行きました。すると、ディーナ姫がいません。はんにん(かいとう)はわざとフィリップと書いてディーナ姫を盗んだのです。さてかいとうはだれでしょう。フィリップはかいとうをエリザベスだと思いました。なぜならディーナ姫から話をたくさん聞いていたからです。しかしちがったのです。はんにんは・・・・・スターだったのです。スターはフィリップの兄で、すごくよくばりだったのです。

フィリップがディーナ姫とけっこんしているのに、自分だけひんそなくらしをしていることがきにくわなかったのです。そこでディーナ姫をぬすみ自分とけっこんさせようと思いついたのです。そして今それをじっこうさせたのでした。ディーナ姫はかわいそうにつかっていました。フィリップはまえからスターが大きらいでした。なぜなら、スターは自分は、はたらかないくせに人の物をとったり、ぬすんだりするからです。そこでフィリップはスターとゆうかんにたたかいました。けんをかた手にピストルをかた手にもってたたかいました。フィリップは、ディーナ姫のためならいのちをかけてでもたたかいました。しかし、かべにおいつめられてしまったのです。

するとそのとき・・・・・ディーナ姫がとびこんできました。「よくもきたな。」と言うなりスターはディーナ姫にとびかかりました。しかし、フィリップがけんでスターをおいつめると、スターは、「もうやりません。」と言ってひざまずきました。そこで、ディーナ姫とフィリップはけっこんし、スターはだいじんになってみんな楽しくしあわせにくらしたそうです。少したつと、ディーナ姫は、女王様に・・・・・フィリップは、王様に・・・・・そして国をおさめ、しんでいったそうです。今も、天国からわたしたちを見まもっていることでしょう。

エリザベスはどうしたかって。エリザベスはどこともしれぬどかへ行ってしまって、今どうしているのかはわかりません。

もうちょっと漢字を使ってください。いきなりスターが出てきて、嫌われ者なのに大臣になってしまうところがびっくり仰天でした。

まるたかとまるぼう

まえがき:兄のまるだかと弟のまるぼうは、父と母をなくし、たびにでます。そこで、七人も子どもがいる家でやとわれますが・・・・・

むかーし、むかしのお話です。

ある所に、お父さんとお母さんをなくした、まるたかとまるぼうという二人の兄弟がいました。

二人はまずしく、食べる物がほとんどありません。そこで、兄のまるたかは、弟のまるぼうをつれて、たびに出ることにしました。まるたかは荷物をもって、まるぼうと手をつないで歩きました。二人は歩きつづけ、なだらかで、うす暗いとうげにつきました。まるぼうはますたかにしがみつきました。でも、まるたかは、どんどん歩いていきました。まるぼうもついてきました。まるたかは、「よかったー。」と一息いれて言いました。そうです。

そこには古い空き家があったのです。しかし中にはいると・・・・・

そこは、ごうかで、せまいおしろのようでした。ほう石、きんか、こばんでいっぱいです。しかも、へやも五つもあるのです。まるたかやまるぼうは、大声をあげずには、いられなくなって、同じに「わぁー」と言いました。へじゅうを見て回ると二人は気持ちよくねました。

朝、おきると、きんか、こばん、ほう石をふくろにつめこみました。そうして、毎日、楽しくくらしていましたが、ある日のこと、太ったおじさんが家にやってきて、言いました。「君たちなんで、こんな所にいるんだね。ここはわしの家なんじゃよ。」と言いました。そして、まるたかと、まるぼうはおい出されてしまいました。

それから何日もたちました。ふくろに入れたお金もなくなってしまいました。二人は町をさまよい歩きました。すると一人のしんせつなおひゃくしょうのおかみさんが家でかんびょうしてくれました。あとはおぼえていませんが、まるたかもまるぼうも元気になり、お礼を言って出ていきました。二人はながめのよいおかで一休みしようとすると、そのおかの上に、きれいなきゅうでんのような家がたっていました。そこの家の人は、親切にしてくれまして。まるたかとまるぼうは、そこでやとわれることになりました。そこは十人家族の家で、父、母、おばあさん、子どもがいたのです。やとわれてからこの家族が悪者だと分かったのです。でももうおそかったのです。

ふじんは、いつのまにか、まるぼうをろうやにとじこめていたのです。そして何日かたつところそうとしたのです。それを見たまるたかは、すぐに走っていき、まるぼうをつきどばしました。まるぼうはその家をぬけ出しにげました。でもまるたかは、ピストルのたまがあたって死んでしまいました。家をとびだしたはずのまるぼうはその家族をころしてしまいました。そして、まるたかにしがみついて、なきました。「お兄さんお兄さん」と言ってー。でも、まるたかは、生きかえりませんでした。まるたかはまるぼうをまもって死んでしまったのでした。

その後、まるぼうは、おひゃくしょうさんの家で楽しくくらしたそうです。まるたかは天国でお母さん、お父さんとしあわせにくらしたということでうす。

おしまい。

あとがき:このお話は、本当にゆめで観たお話です。とてもかなしいお話だったけれど、まるたかはまるぼうをまもってくれたんですね。わたしもゆめで見たのを少しかえただけだからー

どうして、主人公の名前がまるたかとまるぼう何だろう。そして、この脈絡のない感じ。子ども向けの絵本のような自由な感じがいいですね。