小気味のいい感じの文章です。親しみを持てるのではないでしょうか。
実際の米長邦雄は相当な破天荒な生き方で、周りに多大なる迷惑をかけていたようですけど。
指した、話した、惚れた――
永世棋聖・米長邦雄が、急逝までの四年半、毎週綴った珠玉の将棋エッセイを単行本化。
数々の棋士たちと、思い出に残る対局はもちろん、恋愛・結婚から、酒やギャンブルでの失敗談まで語り合う。
将棋を指す人も、指さないけれど興味だけはある人も、気軽に楽しめるのべ81話の「天才」たちの人間模様。戦中・戦後から将棋ファンに愛された升田幸三、大山康晴。
米長氏と激しく闘った中原誠、加藤一二三。
いまや将棋界を代表する谷川浩司、羽生善治……。
伝説的な名棋士、著者と同世代の大御所から、棋界を支える中堅、期待の若手までを網羅した、他では読めないエピソードの数々。
ひとたび彼らと向き合えば、惚れずにはいられない。週刊現代で二〇〇八年から四年半、百話ごとにタイトルを変えながら続いた大人気連載、『名棋士今昔物語』『名勝負今昔物語』『棋士の愛した駒たち』からエピソードを厳選。
将棋連盟の会長として改革に取り組んだ著者だからこその棋界裏話、そしてみずからのがんとの闘いを見つめたエッセイ「がんとの対局」など、読みどころも満載。
まえがきで谷川浩司、あとがきで羽生善治の二大棋士が著者の思い出を語る。昭和の棋界を代表する棋士であり、二十一世紀の将棋界の体制を作った著者、
米長邦雄の生涯の決定版!