- 2016/01/06
長女が独りで味噌汁を作りました。妻は大根の皮を剥かずに入れたとおかんむりでしたが、微笑ましくていいじゃないですか。
美味しくいただきました。子どもが作るものは何でも美味しいです。 何事も最初はうまくいかないのが普通な……
世の中、教えすぎなんですよね。教えずに失敗したら、そういう運命だったと諦めればいいんですよ。それがイヤだったら、本人が頭を使って努力すればいいだけですから。
教えることで、自分が偉くなった気になるのかしら。私なんかは、そもそも謙虚なので、この歳になると他人様に教えるなんておこがましいことはできないです。
-実るほど頭を垂れる稲穂かな-
詳細は2人だけの秘密だから話せないけど(笑)、僕から言えるのは、彼は迷っていた、ということ。10年に1人の逸材だって言われて、いろいろな人が声を掛けてくれる。有難いことだけど、弱冠20歳そこそこの若者は混乱していた。周りから言われたことを、そうしなきゃいけないんだって思っていたから。そうじゃない。自分の求めるものに向かって突き進めばいい。いろんな人がいろんなことを言うけど、自分の求めるものは何か。自分の野球人生だからね、っていう話をしましたね」
同時に、評価が下がってきた「今」こそがチャンスだとハッパも掛けた。
「期待されてプロに入っても、消えていく選手はいっぱいいる。お前は今、その入り口に立っているよって言いました。でも、だからこそチャンスだ、とも言いました。本当に自分のスタイルを貫いて、周囲の目を気にしないでいく。そう決めた瞬間からブレイクは約束されているってね」
…中略…
何よりも大きかったのは、彼がやろうと思ったこと。やっぱり『何だ、そのバッティングは』って批判は受けたけど、自分の思い描く通りの練習を続けたことですよ。僕はそれをサポートしただけ。やると決めたことを貫いた、彼の気持ちがすごく立派だと思う。そのうち結果が出始めたから、もう誰も何も言わなくなった。出る杭は打たれるけど、出過ぎてしまえば打たれなりますから(笑)。アイツはよく頑張った」
2014年以降の筒香の活躍は、ご覧の通りだ。筒香に限らず、現在所属するロッテでも「ティーチング(教える)」ではなく「コーチング(導く)」を意識しているという。
「一方的に選手に知識を押しつけて選手がうまくなるかっていったら、それは違う。才能ある選手は自由にやらせた方が開花する。元々持っている才能や技術を、どうやって外に出すか、解放するかのプロセスをサポートするだけです。自分がこの世界で何がしたいのか。どうなりたいのか。それを実現させるために、何が障害になっているのか。そのリサーチを手伝うだけ。
枠に入れようとしても無駄です。人はそれぞれ型を持っているから。子供に自由に絵を描かせたら上手いこと書くでしょ。いいんですよ、それで」