- 2022/04/26
半径1メートルの君、オムニバス形式なんですが、どれも面白くなかったです。なんなんだろう、これは。
コンセプトに共感した豪華キャストというのが売り文句なんですかね。でも、その割には、あまりにも完成度が……
最初から大笑い。中井貴一、さすがだと思いました。
そして、三谷幸喜らしい、あり得ない設定の中で、笑いあり、ちょっとイイ話ありという絶妙なバランスでしたね。
病院のベッドで目が覚めた男。一切の記憶がない。
ふと見たテレビのニュースに自分が映っていた。演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相。そう、なんと、自分はこの国の最高権力者で、石を投げつけられるほどに……すさまじく国民に嫌われている!!!
「あなたは、第百二十七代内閣総理大臣。国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれています。総理の記憶喪失はトップシークレット、我々だけの秘密です」
真実を知るのは、秘書官3名のみ。
政策はもちろん、大臣の顔と名前、国会議事堂の本会議場の場所、自分の息子の名前すら分からない総理。記憶にない件でタブロイド紙のフリーライターにゆすられ、記憶にない愛人にホテルで迫られる。どうやら妻も不倫をしているようだし、息子は非行に走っている気配。
そしてよりによってこんな時に、米国大統領が来訪!
他国首脳、政界のライバル、官邸スタッフ、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、記憶を失った男が、捨て身で自らの夢と理想を取り戻す!
果たしてその先に待っていたものとは……!?