最近、遺伝と環境について、いろいろ調べているんだけど、やっぱり遺伝の影響は絶大だな、と思いました。冷静に考えれば当然のことなんですけど。

最近、遺伝と環境について、いろいろ調べているんだけど、やっぱり遺伝の影響は絶大だな、と思いました。冷静に考えれば当然のことなんですけど。

最近、人事データの分析をすることになり、いろいろと予備調査をしているんですが、データを分析すると、最終的には、社員本人のポテンシャルというか、基礎能力が重要になってくるような気がしています。そして、そのポテンシャルとか基礎能力が、遺伝に大きな影響を受けているとなると、結局、遺伝子じゃん、みたいになりそうで・・・。

そうなったら、採用は、親の年収や最終学歴とかで判断するのが、いいんですけど、できないですよね。やっぱり。

 

人間は努力することで、無限に成長できるという考えの人からすると不都合かもしれませんが、どうやら、科学的には、遺伝の影響はそれなりに大きいことは疑いないようです。

Abstract:
Despite a century of research in complex traits in humans, the relative importance and specific nature of the influences of genes and environment on human traits remains controversial. We report a meta-analysis of twin correlations and reported variance components for 17,804 traits from 2,748 publications including 14,558,903 partly dependent twin pairs, virtually all published twin studies of complex traits. Estimates of heritability cluster strongly within functional domains and across all traits the reported heritability is 49%. For a majority (69%) of traits, the observed twin correlations are consistent with a simple and parsimonious model where twin resemblance is solely due to additive genetic variation. The data are inconsistent with a substantial influence of shared environment or non-additive genetic variation. This study provides the most comprehensive analysis of the causes of individual differences in human traits to date, and will guide future gene-mapping efforts. All results can be visualized at http://match.ctglab.nl.

 Fifty Years of Twin Studies: A Meta-Analysis of the Heritability of Human Traits

 

他にも、こんなのもデータもあります。

これによると、環境の中でも、共有環境より、非共有環境のほうが影響が高いようです。共有環境は親による子育て、非共有環境は、それ以外の個別の環境のことです。新卒の採用に限って言えば、非共有環境の大半は学校と地域に依存するので、小学校からの学歴とどこに住んでいたかを遺伝情報にプラスすれば、かなりの確率で能力はわかるんじゃないかなぁ、と思っています。

面接なんて要らないじゃん。