阿部寛に駄作なしの法則は健在。異動辞令は音楽隊、ベタだけど感情移入できる、よくまとまった映画でした。

阿部寛に駄作なしの法則は健在。異動辞令は音楽隊、ベタだけど感情移入できる、よくまとまった映画でした。

最初っから、どんなストーリーなのかわかってしまう映画。わかってしまうんだけど、引き込まれちゃいます。

テンポもいいし、大袈裟ではあるものの、現実離れしすぎてはいないのもいいです。この微妙な塩梅が難しいんですよね。

感動の超大作ではないけれども、気楽に観るのには最適の映画じゃないかと思います。

 

犯罪撲滅に人生のすべてを捧げてきた鬼刑事・成瀬司。だが、コンプライアンスが重視される今の時代に、違法すれすれの捜査や組織を乱す個人プレイ、上層部への反発や部下への高圧的なふるまいで、周囲から完全に浮いていた。遂に組織としても看過できず、上司が成瀬に命じた異動先は、まさかの警察音楽隊!しかも小学生の頃に町内会で和太鼓を演奏していたというだけで、ドラム奏者に任命される。すぐに刑事に戻れると信じて、練習にも気もそぞろで隊員たちとも険悪な関係に陥る成瀬。だが、担当していた強盗事件に口を出そうとして、今や自分は捜査本部にとって全く無用な存在だと思い知る。プライベートでも随分前に離婚、元妻と暮らす高校生の娘にはラインをブロックされてしまう。失意の成瀬に心を動かされ手を差し伸べたのは、〈はぐれ者集団〉の隊員たちだった。

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