- 2013/01/19
おとうと、全体として良かった。鶴瓶の傍若無人さが長男と同じで、親近感がわきました。
披露宴での鶴瓶の暴れっぷりが、長男のよう。 最期のシーンは感動的ではあるけど、ちょっとリアル性に欠け……
まあ、その通り、という内容。
もくじ『「分かりやすい表現」の技術――意図を正しく伝えるための16のルール』
藤沢 晃治 著(ブルーバックス/講談社)
本書のエッセンス(超要約)
パート キーアイデア 具体ポイント 序章:世の中は“分かりにくい”であふれている 駅の案内板、官公庁の書類、取説…――誤解が事故さえ招く “分かりやすさ”は 贅沢品ではなく安全装置 bookmeter.com 第1章:人はどうすれば「分かる」のか 短期記憶→長期記憶の棚入れを助けるのが“分かりやすさ” ①情報量を絞る ②構造を示す ③具体例でフックを掛ける 第2・3章:分かりにくさの16の犯人 思いやり欠如/前提の説明不足/複数解釈を許す…16項 例:道路標識「止まれ」の矢印が逆→事故多発(実話) 第4章:16のルールブック 上の“犯人”を退治する実践ルールを チェックリスト化 おもてなしの心/全体地図を渡せ/情報は優先順位で配置 など、現場ですぐ使える introbooks.info 終章:明日から職場でどう活かすか 書類・プレゼン・看板…ルールを当てはめる演習例 Before/After 写真で効果を可視化
書評・レビューをざっくり総括
評者/媒体 評価&抜粋 備考 Amazon★3.0(早川氏) 「経験則でやっていたことが整理された。“分かる分かる”と頷ける内容」 amazon.co.jp ビジネス実務者には“復習”感が強いという声 Amazon★4.0(moco氏) 「事例が多く、図解も豊富で読みやすい。資料作りの前に読み返したい」 amazon.co.jp 具体例の多さが高評価 Bookmeter 読者 「理屈→ケーススタディ→チェックリストの流れが秀逸。新人研修に最適」 bookmeter.com “16ルール”を即社内展開したというクチコミ複数 ブログ IntroBooks 「『分かりやすい文章の技術』より“視覚デザイン”寄り。親切心がキーワード」 introbooks.info 図表やUI改善のヒントになると好意的 note 書評(コンサル職) 「上司に5分で資料を通すTipsとして汎用性高い」 note.com ルールを“社内テンプレ”に落とす方法を紹介 主な賛否
長所 短所 ✔ 例が具体的で即応用できる
✔ チェックリストが自己診断に便利
✔ 文字だけでなく図・看板・UI までカバー✘ 既にプレゼン・資料作成に慣れた人には基本的
✘ 16 ルールが多く覚え切れないとの声も
こんな人に刺さる
新卒・異動直後で資料や案内書を量産する人
UX/テクニカルライターとして“読まれない理由”を言語化したい人
教育担当者:社内ガイドライン作成のたたき台が欲しい
逆に、既に社内標準が整った大手企業で細部のデザイン・レイアウト手法を深掘りしたい人にはやや物足りないかもしれません。
ひと言まとめ
「分かりやすい」は才能でなく手順。
本書はその手順を 16 のルールに分解し、誰でもチェックできるツールに落とし込んだ実践書。
“読む人を迷子にしない”――資料づくりや掲示物で迷ったら、まずこのルールブックを開けば OK です
もはや、GPTがあれば、十分。
16のルールについても聞いてみた。
『「分かりやすい表現」の技術』
―― 16 のルール を“現場でそのまま使える”レベルまで深掘り
# ルール名(著者の言い回し+意訳) 具体的にやること 現場でのチェックポイント 1 おもてなしの心を持て
(受け手は “お客様”)読む側が余計な探し物をしなくて済む よう、見出し・図・結論を先回り配置。 🔲「調べれば分かるでしょ」と放置していないか?
🔲 1ページ内で視線を往復させていないか?2 受け手のプロフィールを設定せよ ペルソナを決め、前提知識/興味度/語彙レベルを合わせる。 🔲 書き手の社内用語をそのまま出していないか?
🔲 ペルソナが1つに絞れているか?3 受け手の熱意を読み違えるな 「相手は暇じゃない」を大前提に、一目で要旨を掴める作りに。 🔲 重要メッセージが 2 秒で拾えるか?
🔲 “読めば分かる” 構成になっていないか?4 大前提を説明せよ 背景・目的・用語定義を冒頭に置き、置き去りゼロを目指す。 🔲 専門用語に脚注かリンクを付けたか?
🔲 そもそもの目的を冒頭 3 行で示したか?5 全体地図→現在地ナビ ①目次 or 概要図→ ②各論 → ③「今どこ?」を適宜表示。 🔲 スライドに進行フロー(進捗バー)を入れたか?
🔲 長文なら章冒頭に “今回語ること” を箇条書きしたか?6 複数の解釈を許すな 指示語・修飾語の曖昧さを排除。図なら矢印の向き・凡例を明示。 🔲 「これ」「それ」が指す対象が 1 つに定まるか?
🔲 “だけ”“など”を乱発していないか?7 情報をサイズ制限内に小分け 1 画面/段落に 1 メッセージ。“Chunk 化”して短期記憶を圧迫しない。 🔲 箇条書きが 7 項目を超えていないか?
🔲 スライド 1 枚=1 アイデアになっているか?8 欲張るな、詳細は捨てる勇気 コア以外は別紙・別章・注釈へ。メインは “骨” だけ。 🔲 重要メッセージが A4 半分で語れるか?
🔲 「全部大事」は NG ワードになっていないか?9 抽象だけで済ませず具体例を添えよ 数字・事例・図解で “イメージのフック” を提供。 🔲 抽象概念の隣に例文 or 図があるか?
🔲 例が読者の日常や業務に近いか?10 情報に優先順位をつけ、差を“見た目”で示せ 文字サイズ・色・余白・配置で重みづけ。 🔲 最重要行が見出し化されているか?
🔲 二次情報は灰色などトーンダウンしているか?11 共通項で括り、重複説明は 1 回に集約 タグ付け・カテゴリ分けで DRY(Don’t Repeat Yourself)。 🔲 同じ説明を複数箇所でコピペしていないか?
🔲 似た項目をテーブル化・折りたたみ化したか?12 項目間の相互関係を明示 因果・対比・階層を矢印・ツリー・マトリクスで可視化。 🔲 「並列」「親子」「先後」が視覚で分かるか?
🔲 “その他” という箱に雑多に放り込んでいないか?13 視覚特性を味方に 余白・色・フォント・アイコンで “パッと見構造” を作る。 🔲 テキスト塊を 45–65 文字幅で整えたか?
🔲 図表は 3 秒で読み取れるレイアウトか?14 自然発想(ユーザーフロー)に沿って並べる 時間順・プロセス順・空間順…受け手の“頭の流れ”と同じ順序。 🔲 時系列が前後して混乱していないか?
🔲 UI なら視線移動がジグザグになっていないか?15 読む/見る順序をガイドせよ 番号・矢印・ステップバーで順番を強制的に示す。 🔲 手順書は “①②③” の数字付きか?
🔲 1 ページの中で視線が Uターンしないか?16 翻訳は“意味”を訳す 他言語・専門語→平易語へは直訳でなく意訳+補足。 🔲 用語集 or 比喩で噛み砕いたか?
🔲 機械翻訳丸投げになっていないか?
実務での使い方ガイド
ドラフトが書けたら → 上の表を印刷し、一つずつ ✅ を入れてセルフレビュー。
チェック漏れが 3 つ以上 → 構成を練り直すサイン。
チーム共有 → ルール番号をスライド備考に書いておくと、レビュー時に「#9 足りないね」とコード化できて便利。
“16 ルール”を一気に身につける練習法
ステップ 課題 目標 1 A4 1 枚の説明書を Before → ルール #5, #7, #9, #13 を適用し After を作る 一目で概要が掴める 2 社内メールの長文依頼文を #2, #4, #10 で短文化 3 行で要件が分かる 3 チラシ/ポスターを #12, #14, #15 で並び替え 視線誘導が自然 4 外国語の取説を #16 でリライト 専門外でも読める
まとめ
16 ルール = “迷子を作らない”設計図。
全てを完璧に守るより、自分の弱点ルールを2–3個意識して改善 → 徐々に広げると吸収が早い。
仕上げチェックは “3 秒で要点が掴めるか?” で OK なら合格。
これで「資料が冗長」「何が言いたいか分からない」と言われる回数は激減します。どうぞ活用してみてください!