今日の日本国内の注目ニュース5選 (2025年6月2日)はこんな感じ。拘禁刑、赤字国内線、コメ不足、GPS、そして、東北新幹線。

今日の日本国内の注目ニュース5選 (2025年6月2日)はこんな感じ。拘禁刑、赤字国内線、コメ不足、GPS、そして、東北新幹線。

刑罰を更生を促すというのであれば、科学的なデータに基づいて、再犯率を加味した刑期にしたらいいのになぁ、と思いました。もしかして、すでにそうなっているとか?

 

1. 刑罰の大転換:「懲役」「禁錮」廃止し新たな拘禁刑を導入

6月1日に改正刑法が施行され、懲役刑と禁錮刑が廃止されて新設の「拘禁刑」に一本化されましたasahi.com。これは1907年の現行刑法制定以来、初めて刑罰の種類を変更する歴史的な改革ですasahi.com。従来の懲役では受刑者に刑務作業が義務付けられ、禁錮では任意とされていましたが、拘禁刑では作業を行わせるかどうかを受刑者ごとに決定しますkeiyaku-watch.jp。さらに受刑者の特性に応じて24種類の矯正プログラムを実施し、「懲らしめ」ではなく更生を促す処遇で再犯防止を図ることに軸足を移していますasahi.com。社会復帰を支援する刑事政策への大きな転換として注目されています。

2. 維持困難な国内線路線、国が専門会議で議論開始

コロナ禍後の需要低迷やコスト増で、国内の航空路線事業が深刻な赤字に陥っています。国土交通省は5月30日、国内航空ネットワーク維持策を検討する有識者会議の初会合を開き、2026年春をめどに方策を取りまとめる議論を始めましたaviationwire.jp。実質的に主要6社の国内線事業は昨年度(2023年度)に営業赤字へ転落し、ANA(全日空)では全国内路線の約6割が赤字と、2018年度の39%から58%まで悪化したと報告されていますasahi.com。地方路線を中心に航空各社が路線維持に苦慮する中、国による空港使用料の減免や補助金など支援策も検討課題となっていますasahi.com。地域の移動手段確保と地方経済への影響を踏まえ、持続可能な路線維持策の行方に注目が集まっています。

3. コメ不足で価格高騰、民間輸入が過去最多に急増

イオンが販売を開始した米国産カルローズ米「かろやか」。国産米の品薄と価格高騰を受けて、民間によるコメ輸入が急増している。国内産米の供給不足感と米価の高騰を背景に、高関税下の自主輸入米が過去に例を見ない規模で拡大していますasahi.com。財務省の貿易統計によれば、2024年度の民間輸入量は約3千トンと2000年度以降で最多を更新し、さらに2025年4月単月では約6,800トンに達して前年度年間実績の2倍を超えましたasahi.com。輸入米の大半は米国産で、国内外食チェーンやスーパーでの需要増に対応する動きですasahi.com。米価高騰に対応するため、政府備蓄米の放出も進められており、大手流通のイオンは政府保有米を随意契約で約2万トン調達し販売を開始するなど、市場安定化に向けた施策が取られていますaeon.info。「令和の米騒動」とも称されるこの異例のコメ不足・高騰は、食料安全保障や消費者の食生活にも影響を与える深刻な問題として話題になっていますasahi.com

4. 子ども用GPSがストーカー犯罪に悪用される事件発生

大阪府で20代女性に対するストーカー規制法違反と殺人未遂の疑いで46歳の男が逮捕され、犯行に用いられた手口が注目されています。捜査関係者によると、男は女性の自転車に子どもの見守り用GPS発信機を密かに取り付け、スマートフォンで位置情報を取得して執拗につきまとっていたと供述していますasahi.com。本来は子どもの安全確認のための安価な携帯GPS端末が悪用された形で、その利便性の裏に潜むリスクが浮き彫りになりました。容疑者は女性に対し刃物で危害を加えようとした疑いも持たれており、デバイスを使った新手のストーカー手法に社会の不安が広がっていますasahi.com。専門家は、誰でも入手できる見守り機器が犯罪に転用されうる現状に警鐘を鳴らしており、製品側の対策や利用者の注意喚起が求められています。

5. 東北新幹線で相次ぐ連結トラブル、安全神話に試練

東北新幹線の「はやぶさ・こまち」連結列車で、走行中に車両同士の連結器が外れる前代未聞の事故がこの半年間で2度発生しました。昨年9月と今年3月に起きた2件の分離事故はいずれも秋田新幹線「こまち」編成で発生し、原因には連結器に電気信号を送る基板の不具合が関係していたことが判明していますasahi.com。JR東日本の調査では、最初の事故では新車製造時に混入した金属片が緊急分離スイッチ裏に入り込み、誤って連結解除の電気信号を発したことが原因とされましたasahi.com。同社は再発防止策として連結運転を行う全96編成の該当スイッチの配線を外す処置を施しましたが、事故車から取り外した基板を予備品として別の編成に流用していたところ、今年3月にその編成でも再度の分離事故が起きてしまいましたasahi.com。一連のトラブルを受けJR東日本社長が記者会見で謝罪し、連結システムの二重系化など安全対策の強化を表明していますasahi.comasahi.com。乗客にけがはありませんでしたが、新幹線の安全神話を揺るがす出来事として社会的関心を集め、徹底した原因究明と信頼回復が求められています。