- 2021/02/07
Viva!公務員、感動的でもなければ、面白いわけでもない話なんですけど、デフォルメが効いているせいか、なかなか面白かったです。
こんな露骨な公務員とかいないだろ、と思いながら、微笑ましく見ました。 終身雇用を求めて……
テンポもいいし、面白いんだけど、このテーマだけで、エッセイを並べられると、ちょっとお腹いっぱいになって、続きを読む気がなくなっちゃいます。
単発のコラムだったら、面白いと思いました。
嫁がず、産まず、この齢に。負け犬、今なお増殖中! 日本を揺るがしたベストセラーが文庫に! どんなに美人で仕事ができても、30代以上・未婚・子ナシは「女の負け犬」なのです! 鋭い分析と、ユーモア溢れる文章で、同世代の本音を描き出した超ベストセラー。国内外で話題騒然、大論争にも発展した、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞受賞作。
章立て | キーアイデア |
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プロローグ | “30歳以上・未婚・子ナシ”=「女の負け犬」という自虐ワードを提唱。 |
負け犬の生態 | ・仕事・推し活・海外旅行でメンタル補填 ・結婚しない自由と孤独のトレードオフ |
勝ち犬(既婚者)研究 | 既婚女性の“勝ち逃げ感”をチクリと風刺しつつ、生活満足度との相関を観察。 |
社会とメディアの視線 | 未婚女性を消費ターゲットとするマーケ戦略/「まだ間に合う」圧力の功罪。 |
終章:遠吠えの効用 | ラベリングを逆手に取り、負け犬同士で笑い飛ばす“セルフ救済”のすすめ。 |
エッセンス:
「結婚=勝利」という昭和的レースに乗らない人生を、まずは名前を付けて可視化し、笑いで武装する。
“犬”は自己卑下でなく 自衛ジョーク だと著者は説く。
プラットフォーム | 平均★ | 主なポジ意見 | 主なネガ意見 |
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BookMeter | ★3.6/5(1,100件) | ●切れ味抜群の自虐ユーモア ●03年当時の空気感が貴重 |
●データより体感トーク中心で粗い |
Amazon | ★3.5/5(1,300件) | ●同世代のモヤモヤを代弁 ●林真理子解説が秀逸 |
●「負け犬」ラベルが侮蔑的・古い |
個人ブログ/note | ― | ●“未婚=失敗”神話を笑い飛ばせる本 | ●今読むとジェンダー観がアップデート不足 |
同世代女性・共感層:★4〜5「あるある」「当時これで救われた」
現代フェミ読者・若年層:★2〜3「ステレオタイプ強すぎ」「令和では使えない言葉」
事象 | 内容 |
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流行語 | 2004 年「負け犬」が流行語大賞TOP10入り。メディアが“負け犬 vs 勝ち犬”特集を乱発。 |
賞歴 | 第20回講談社エッセイ賞・婦人公論文芸賞受賞。 |
売上 | 単行本+文庫で累計100万部超(講談社発表)。 |
タイトル・著者 | 近いポイント |
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『女子をこじらせて』雨宮まみ | 30代独身女性の自意識と“こじらせ”を赤裸々に綴る現代版“遠吠え”。 |
『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』ジェーン・スー | “結婚未満”の日常をユーモア&毒気で斬る短編エッセイ。 |
『結婚しないかもしれない症候群』荒川和久 | 独身増の社会構造をデータで分析。「負け/勝ち」構図をアップデート。 |
『女ぎらい ニッポンのミソジニー』上野千鶴子 | “負け犬”というラベルの背景にある構造的差別を学術モードで再考。 |
『40歳がくる!』酒井順子 | 著者自身が40代で感じた“続・負け犬”のリアル。時代差を追体験できる姉妹編。 |
『負け犬の遠吠え』は――
「未婚 30 代以上=負け犬」という過激ワードで、結婚神話を笑い飛ばした2000年代初頭のメガヒット・エッセイ。
共感派には「痛快な自虐で救われる」一冊。
批判派からは「レッテル貼り自体が時代遅れ」との声も根強い。
当時のジェンダー空気を知る資料としても、今なお読み比べ・語り草の価値ありです。