長男がダウンしていて、暇そうにしているので、宮沢賢治の本を借りてきました。注文の多い料理店、大ウケ。

長男がダウンしていて、暇そうにしているので、宮沢賢治の本を借りてきました。注文の多い料理店、大ウケ。

マイコプラズマ疑惑の中、体調は悪いものの、熱でぐったりというわけでもない長男は退屈そう。将棋もしたけど、あまり根を詰めてやると、体にもよくないので、本を借りてきてあげることにしました。

あまり難しいのも、イライラさせるだけなので、ちょうど良さそうな宮沢賢治にしました。

あっという間に読めて、生意気にも「簡単だった」と不満げなことを言っていましたが、注文の多い料理店は満足度は高かったみたいです。途中、怖かったみたいで、次のページをめくってと頼まれちゃいました。どんだけ臆病なんでしょう。

でも、しわくちゃになった顔の絵を見て、大喜びでした。

私自身も注文の多い料理店は好きで、宮沢賢治の中で一番の傑作ではないかと思っています。銀河鉄道の夜が有名ですが、注文の多い料理店のほうが、皮肉がたっぷりで、人間らしくていいです。

猟に来た山で二人の紳士がみつけた西洋料理店「山猫軒」。「どなたもどうかお入りください」と書かれた扉をあけると、また扉で、そこにも文字が。たくさんの扉の先に…。

あとは、どんぐりと山ねこです。

ある日、山ねこからはがきをうけとって、一郎は森の「さいばん」にでかけた。たくさんのどんぐりたちがだれがいちばんえらいかをあらそっているというので、一郎は…。

そういえば、宮沢賢治は花巻出身で、遠野の近くなんで、機会があったら、行ってみたいですね。37歳で亡くなっているのもショックでした。自分はこの歳になっても、まだ「注文の多い料理店」を書いていないし、やる気レスに悩んでいるぐらいですから。

宮沢賢治
1896年岩手県花巻市生まれ。盛岡高等農林学校卒業。1924年詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、1933年9月21日、病気のため三七歳の若さで亡くなる。数多くのこされた、すぐれた詩や童話が、没後、整理・出版され、いまもなお多くの人びとに読みつがれている