確かにそうですね。
ただ座っているだけの奴は、いるだけ無駄だから早く帰って欲しいと思います。
でも、何のアウトプットも出せていない奴が、そそくさと帰るのを見ると、こいつ、気は確かか、と思うのも事実ですけど。
http://diamond.jp/articles/-/45467
配属されたばかりの新人君がいつまでも椅子に座ったまま、考え込んでいます。見かねた先輩が「おい、そこの新人、ぼーっとしてないで、早くお客さんのところに行け!」とハッパをかけたとしましょう。しかし、新人君はなかなか動きません。
たまりかねた先輩が、「お前、いったい、やる気あるのか?」と聞く。新人君は口には出さずとも、腹の中でこう思うに違いありません。
(やる気はあるんですが……お客さんのところに行って何を話したらいいのかわからなくて……)
じつはこれ、問題は新人君の「やる気」ではなく、「能力」の方にあります。向上させるべきは彼の働く気力ではなく、能力です。
日本の職場では、この「能力」と「やる気」がしばしば混同されて理解されています。なんでもかんでも「やる気」の問題に収斂させ、「やる気」さえあれば、ほとんどのことは解決してしまうかのように語られがちです。しかし、これはまったくの間違いです。
人材マネジメントにおいて、モチベーション(やる気)をコントロールすることはもちろん大事です。しかし、そもそもの能力が足りないのにモチベーションばかりを引き上げようとすると、かえって深刻な事態を招きます。