そりゃあ、世の中は変わっていっているけれども、それは徐々にだと思うし、ある特定の年齢でスパッて切れるような話じゃないと思うんですけどねぇ。
まず前提から説明すると、今回の著書では「36歳」を境にひとつのボーダーラインを設定しています。それより上の世代は、経済成長の真っ只中、大量生産・大量消費が良しとされた時代に生まれ育ちました。常に何かに枯渇していた「欲しいものがある」人たちです。
反対に下の世代は、経済成長もゆるやかに停滞し、ものが溢れる社会に生まれたので往々にして「欲しいものがない」人たち。前者を「乾いている世代」、後者を「乾けない世代」と定義づけています。
アメリカでは、だいたい36歳以下を「ミレニアル世代」と呼び、就労人口の約60%がそれにあたります。なかでも最も世代間ギャップの問題が顕著に出ている国は日本です。