- 2013/04/13
天気はいいのに、何とかなくもやもやした気持ちなんで、ビールタイムに突入。
走馬灯のように人生を振り返ったら、いつも飲んでいる場面だったら、どうしようかしら、と思いながらもやめ……
ただし、経験則上わかることと、実際にその運用ができているかどうかは別問題です。
私の勤めている会社では、1は比較的できているけど、2、3はどうかなぁ。基本的に、ごますり文化だから、2は誰についていくかに関心を持っている感じ。そして、3は同じ流れで、忠誠心の比重が大きい印象です。
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/092500202/
ドラッカーは、100年近い生涯の中で、様々な組織を観察し、「会社は人」だということを確信していました。だからこそ、「真摯さ」をとりわけ重視していました。「真摯さを絶対視して、初めてまともな組織と言える」とまで断言しています。そんな彼が「どのような人を上長やマネジャーのポジションにつけてはいけないか」について、このような警鐘を鳴らしています。
(1)「強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない」
(2)「何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジャーに任命してはならない」
(3)「真摯さよりも頭の良さを重視する者をマネジャーに任命してはならない」(「マネジメント」より)
あと、この記事の真摯さのくだりは、すごく共感できます。
「根本的な資質が必要である。真摯さである。最近は、愛想よくすること、人を助けること、人付き合いをよくすることが、マネジャーの資質として重視されている。そのようなことで十分なはずがない。事実、うまくいっている組織には、必ず一人は、手をとって助けもせず、人付き合いもよくないボスがいる。この種のボスは、とっつきにくく気難しく、わがままなくせに、しばしば誰よりも多くの人を育てる。好かれている者よりも尊敬を集める。一流の仕事を要求し、自らにも要求する。基準を高く定め、それを守ることを期待する。何が正しいかだけを考え、誰が正しいかを考えない。真摯さよりも知的な能力を評価したりはしない。」(「マネジメント」より)
「信頼するということは、リーダーを好きになることではない。常に同意できることでもない。リーダーの言うことが真意であると確信を持てることである。それは、真摯さという誠に古くさいものに対する確信である。」(「未来企業」より)
全ての人に好かれているとか、全員から賛同を得ることが大切なのではありません。そんなことは不可能です。ただ1つ、ドラッカーが言っているのは、「心の底から、自分が本当にそう思っていること」を語るということです。内容に100%賛同できない人も、リーダーを個人的には好きでない人ももちろんいるでしょう。しかし、「自分は、心の底からこれを実現したい、これを大切にしたいと思っている」と語れる真摯な人は、信頼されるはずです。
自分の心からの思いと、言動が一貫している、「言行一致」であること、それが「真摯さ」「Integrity」の根幹だということですね。
他人をリードしようとする前に、「自分自身は何を目指しているのか」「この組織で、このチームで、このメンバーと一緒に、どのようなものを創り出したいのか」という点を明確にすることが大切になりますね。