いや、あくまでも政治家だったら、の仮定の話ですよ。
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感染リスク、オリンピックを開催しなかったからといって、ピタッと感染が終息し、飲食店や旅行が自由にできるようになるとは思えません。それは、たとえ、ワクチンを接種しまくったとしてもです。
では、オリンピック開催したとしたら、どうなるか。
きっと、開催しなかったときに比べれば、感染は増えるでしょう。高齢者が亡くなるかもしれませんし、医療関係者に負担を強いることになるでしょう。でも、因果関係について、直接の証明もできないし、自分たち、政治家本人が、命を落とすリスクは、そこまで高くないと思います。
だから、政治家からすると、リスクは誤差の範囲。
最大のリスクは、世論がどう動くか、そして、その結果として、票がどう動くかだけが関心事項というわけです。
次に、オリンピック開催の効果ですが、日本国内の経済がどこまで回復するか、よくわかりません。制限が強いので、それほどでもない可能性も十分にあります。
じゃあ、効果ないじゃん、と思われるかもしれませんが、そんなことないです。
開催さえすれば、どんなにしょぼい期待外れの大会になったとしても、世界各国は「コロナの中、よく頑張った」という評価しかないです。ここで、他国開催のオリンピックを、クソミソに言う国は外交センスが全くないです。もう、褒める一択、なんですよ、開催さえすれば。
「成功が約束されているオリンピック」
だとすると、オリンピックを開催すれば、「コロナに対する反撃の狼煙を上げた政治家」という称号がついてきます。歴史に名が残りますね。そして、この雰囲気に流される国民は一定数いると考えられます。
そうすると、アンチはいるものの、擁護する層も出てきて、失った層を補填する、そこそこの票は獲得できそう。意外に、選挙勝てるんじゃね。
・・・まとめると、オリンピック開催しないとすると、20-80、もしくは、30-70ぐらいの負けゲームなんですが、開催すれば、医療崩壊で大変なことになりさえしない限りは、60-40から70-30ぐらいの勝ちゲームの可能性も出てきそうです。
何もしなければ、ジリ貧で負けるの確定ですけど、やれば、勝ちの目があるんですから。開催しますよね。この前提ならやらないロジックがわかりません。
万が一、医療崩壊してしまったら、10-90、0-100になりますが、どうせ負けゲームと思えば、博打をすることに躊躇はないですし、しかも、自分とその周辺の人は大丈夫だろうという気持ちがあるのだから、なおさらです。
ということで、残念ながら、やるんだろうなぁ~。
でもさ、そんなに政治家の地位を守っていくことが大切なのかな。あの世にまで、お金や権力は持って行けないのに。