- 2021/12/14
二月の勝者、今回は共感。無理して偏差値の高い学校に入れても、本当に幸せかどうかはわからないって、その通りだと思います。
久しぶりに、いや、初めてかもしれませんが、黒木先生に共感。 そうなんですよね。無理して入った学校が、……
奇跡が起きるわけでもなく、主人公たちの悲しい別れを演出して号泣させるわけでもなく、でも、死の恐怖と向き合っていくストーリーが、すごく良かったです。
リアルさが伝わってきて、逆に、深く感動しました。
数万人に一人という不治の病で余命が10年であることを知った二十歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけはしないと心に決めて生きていた。そんなとき、同窓会で再会したのは、かつて同級生だった和人。別々の人生を歩んでいた二人は、この出会いをきっかけに急接近することにーーもう会ってはいけないと思いながら、自らが病に侵されていることを隠して、どこにでもいる男女のように和人と楽しい時を重ねてしまう茉莉。ーー「これ以上カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」。思い出の数が増えるたびに失われていく残された時間。二人が最後に選んだ道とは……?