- 2017/12/07
中学ベネッセ学力推移調査の結果が返ってきました。この試験の母集団がわからないので、コメントのしようがないです。
勝手に、全国の中学生が受けると思っていたので、想定外の悪い成績で、少しショックを受けましたが、もしか……
いきなり泣きながら電話がかかってきて、病院に来てくれとのこと。
パニック状態。
勝手に、お医者さんから、なんかすごく重い病気の告知を受けるのかと思って、あわあわしちゃいました。
身支度をして、とりあえず、タクシーに乗って電話すると、どうやら、小さい病院では検査できないから、紹介状を書いてもらって大きい病院に行くということらしい。
なんとか病院で合流したら、症状は幾分落ち着いているみたいで、一安心。
そこから、長い待ち時間で、採血、CT、髄液採取を経て、髄膜炎で確定。即入院。
でも、容体も落ち着いていて、命に別条があるわけでもなく、ホッとしました。
長女も長男も入院したことないし、これと言って大きな病気もしたことがないので、本当にびっくりしました。強いて言えば、長男が頭を切って、救急搬送されたことぐらいかな。それも、いま考えれば、救急車を呼ぶ必要がなかったレベルの怪我でしたけど。
ところで、髄膜炎ってよく聞くけどどんな病気なんだろう。先生に聞いてみた。
髄膜炎とは?
脳や脊髄を包んでいる 「髄膜」(くも膜・軟膜・硬膜の3層)のうち、とくにくも膜と軟膜の部分に炎症が起きる病気です。
炎症の原因によって症状の重さや治療法が変わります。
主な種類
細菌性髄膜炎
原因:肺炎球菌、インフルエンザ菌、髄膜炎菌など。
特徴:急速に悪化、高熱・頭痛・意識障害。命に関わる。
治療:抗菌薬をすぐに点滴。早期対応が重要。
ウイルス性髄膜炎
原因:エンテロウイルスなど。
特徴:発熱・頭痛・吐き気。多くは軽症で自然に回復することが多い。
治療:対症療法(安静・水分補給・解熱鎮痛剤など)。
真菌性・結核性髄膜炎
原因:免疫低下状態でカンジダや結核菌が広がる。
特徴:進行はゆっくりだが長期化、後遺症が残りやすい。
治療:抗結核薬・抗真菌薬を長期に内服。
主な症状(典型三徴候)
発熱
頭痛
項部硬直(こうぶこうちょく):首を前に曲げられないくらい硬くなる
このほか、吐き気・嘔吐・意識障害・けいれん・皮疹(髄膜炎菌の場合)が出ることがあります。小さな子どもや乳児では「泣き止まない」「元気がない」「ミルクを飲まない」といったサインが目印になることも。
診断と検査
腰椎穿刺(ようついせんし):背中から針を入れて脳脊髄液を採り、炎症の有無や原因を調べる。
血液検査や画像検査も組み合わせて判断。
予防
ワクチン(Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、髄膜炎菌ワクチン)で重症化するタイプを予防可能。
風邪やインフルエンザの予防と同じく、手洗い・マスク・規則正しい生活も大切。
ポイントまとめ
髄膜炎は「脳を覆う膜の炎症」。
細菌性は命に関わるため、早期治療が必須。
ウイルス性は比較的軽症で自然に回復することが多い。
ワクチンで予防できるタイプもある。
高熱・頭痛・首の硬直が揃ったら、迷わず救急外来へ。