長女が髄膜炎で緊急入院。今まで子どもたちは入院したことなどなかったので、慌てふためいちゃいました。

長女が髄膜炎で緊急入院。今まで子どもたちは入院したことなどなかったので、慌てふためいちゃいました。

いきなり泣きながら電話がかかってきて、病院に来てくれとのこと。

パニック状態。

勝手に、お医者さんから、なんかすごく重い病気の告知を受けるのかと思って、あわあわしちゃいました。

身支度をして、とりあえず、タクシーに乗って電話すると、どうやら、小さい病院では検査できないから、紹介状を書いてもらって大きい病院に行くということらしい。

なんとか病院で合流したら、症状は幾分落ち着いているみたいで、一安心。

 

そこから、長い待ち時間で、採血、CT、髄液採取を経て、髄膜炎で確定。即入院。

でも、容体も落ち着いていて、命に別条があるわけでもなく、ホッとしました。

 

長女も長男も入院したことないし、これと言って大きな病気もしたことがないので、本当にびっくりしました。強いて言えば、長男が頭を切って、救急搬送されたことぐらいかな。それも、いま考えれば、救急車を呼ぶ必要がなかったレベルの怪我でしたけど。

 

ところで、髄膜炎ってよく聞くけどどんな病気なんだろう。先生に聞いてみた。

髄膜炎とは?

脳や脊髄を包んでいる 「髄膜」(くも膜・軟膜・硬膜の3層)のうち、とくにくも膜と軟膜の部分に炎症が起きる病気です。
炎症の原因によって症状の重さや治療法が変わります。


主な種類

  1. 細菌性髄膜炎

    • 原因:肺炎球菌、インフルエンザ菌、髄膜炎菌など。

    • 特徴:急速に悪化、高熱・頭痛・意識障害。命に関わる。

    • 治療:抗菌薬をすぐに点滴。早期対応が重要。

  2. ウイルス性髄膜炎

    • 原因:エンテロウイルスなど。

    • 特徴:発熱・頭痛・吐き気。多くは軽症で自然に回復することが多い。

    • 治療:対症療法(安静・水分補給・解熱鎮痛剤など)。

  3. 真菌性・結核性髄膜炎

    • 原因:免疫低下状態でカンジダや結核菌が広がる。

    • 特徴:進行はゆっくりだが長期化、後遺症が残りやすい。

    • 治療:抗結核薬・抗真菌薬を長期に内服。


主な症状(典型三徴候)

  • 発熱

  • 頭痛

  • 項部硬直(こうぶこうちょく):首を前に曲げられないくらい硬くなる

このほか、吐き気・嘔吐・意識障害・けいれん・皮疹(髄膜炎菌の場合)が出ることがあります。小さな子どもや乳児では「泣き止まない」「元気がない」「ミルクを飲まない」といったサインが目印になることも。


診断と検査

  • 腰椎穿刺(ようついせんし):背中から針を入れて脳脊髄液を採り、炎症の有無や原因を調べる。

  • 血液検査や画像検査も組み合わせて判断。


予防

  • ワクチン(Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、髄膜炎菌ワクチン)で重症化するタイプを予防可能。

  • 風邪やインフルエンザの予防と同じく、手洗い・マスク・規則正しい生活も大切。


ポイントまとめ

  • 髄膜炎は「脳を覆う膜の炎症」。

  • 細菌性は命に関わるため、早期治療が必須

  • ウイルス性は比較的軽症で自然に回復することが多い

  • ワクチンで予防できるタイプもある。

  • 高熱・頭痛・首の硬直が揃ったら、迷わず救急外来へ。