- 2025/05/18
アドセレンス、なんか、モヤっとする映画でした。ワンカットが技法として取り上げられているけど、その何が嬉しいのかよくわかりませんでした。
最初は冤罪系のサスペンスだと思っていたので、なんか新事実が出てくるのを期待していたのですが、どうやら……
言わんとしていることはわかるけども、エレガントに毒を吐いて、相手が気づかなかったら内心、嘲笑しているって、全く素敵じゃないと思うんですけど、どうなんでしょう?
なんでもストレートに言うことによる弊害はその通りだけど、エレガントに毒を吐けるようになっても解決しない気しかしないです。
そして、脳科学っぽさが全くなかったです。
ということで、さっと読めて良かったけど、期待値とはかなり差がありました。
職場、取引先、身内、ママ友、ご近所…
イヤなことをされる、困っている、本当は言い返したい。
だけど、この関係性は壊せない――
つい「この場さえ我慢すれば」と思ってしまう自分を救う知的戦略――――――――――――
「本音は正義」「嘘をつかないことが、無条件にかっこいいことである」という話が、最近、いろいろなところから聞こえてきます。
しかし、本当にそうでしょうか?
その場限りの、二度と会わない相手ならばいいかもしれませんが、壊してしまったらあまりにも失うものが大きい関係性に対しては、「別の戦略」を考えてもいいように思います。イヤだ、不快だという自分の気持ちを無視したり、心を殺してなかったことにするのではなく、返す言葉に、「エレガントな毒」として含ませる。
言いたいことを言うけれども、相手を直接傷つけたり、関係性を破壊してしまったりしない。そんな「大人の教養」と「古都・京都が育んだ人間関係のエッセンス」を、一緒に学んでみませんか。
サブタイトル: 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術
京都人の “イケズ” をモデルに、「言いにくいこと」をズバっとではなく、関係を壊さずに伝える方法を探る
脳科学的な視点を交えて、「本音を言うこと」のリスクと、言い方によって相手との関係性を保ちつつ自己主張できる技術について論じる 。
シチュエーション別のレッスン形式で、具体的な言い回しや「婉曲表現」「枕詞」「オウム返し」「遠回しな質問」「証拠のない第三者を引き合いに出す」などの技法が紹介されている 。
上級技として、「笑い」を交える表現、「依存・下心・利用してくる人」への対応法、「相手の“イケズ”を読み取ること」なども含まれている 。
相手を直接傷つけたり、関係性を破壊するような言い方を避けること 。
二重の意味を持たせたり、相手が察するかもしれない余地を残す (“分かる人だけ分かるように嫌味を含ませる”) 。
関係を断つより、あいまいにしておく方が、安全で使い勝手がいい戦略だという考え方 。
共感性・気付きがある:読者は「自分が今まで言いたくても言えなかったこと」を伝えるヒントが多いと感じていて、「表現の選択肢が増えた」「日常のモヤモヤが晴れる」などの声がある。
実例が多くて使いやすい:具体的な断り方・指摘の仕方など、実生活で使えそうな言い回しが載っているという評価が多い。
タイトルのキャッチーさ・京都文化との絡みが興味を引いたという人多数。京都の“イケズ”文化を知るという点で文化的な読み物としても楽しめるとの意見。
期待と内容のギャップ:タイトルや広告でストレートな“毒吐き”や“強い自己主張”を期待したが、「エレガント=婉曲・遠回し」が中心で、思ったよりインパクトが弱いと感じたという意見。
京都文化・イケズの美化・限界:京都の言い回しが常に安全とは限らず、場面や相手によっては遠回しすぎて伝わらない・誤解を招くことがあるという指摘。
脳科学部分が薄め:脳科学者の著者なのに、かなり文化・表現例の部分が中心で、科学的データや実験などの裏付けがもう少し欲しかったという声も。
Amazon などでのおおよその評価は ★3〜4あたり。期待値と実用性のバランスで満足する人と「タイトル先行」と感じる人に分かれている様子。
この本は、「強く言う=勝つ」だけではないコミュニケーションの選択肢を増やしたい人、対立を避けつつ自分の意見を伝えたい人にとって、とても実践的で役立つものです。ただし、遠回しな言い方や婉曲表現が中心なので、ストレートさを求める人や即効性を期待する人には物足りないかもしれません。
以下は、『エレガントな毒の吐き方』と共通するテーマ(コミュニケーション技巧・遠回しな断り方・言いにくいことを伝える方法など)を扱っており、評判がいい本です。
タイトル | 著者 | 特徴・おすすめポイント |
---|---|---|
伝え方が9割 | 佐々木圭一 | 日本で非常にメジャーな「伝え方・話し方」の指南書。言葉の選び方で印象が変わること、伝わる表現の技術が体系的に学べる。ストレートに伝えるケース・婉曲に伝えるケースどちらにも応用可能。 |
対峙力―誰にでも堂々と振る舞えるコミュニケーション術 | 寺田有希 | 特に苦手な相手や対立しやすいシチュエーションでも、自分を守りながら堂々と意見を言う方法を丁寧に解説。自己主張の強さを得たい人に向いている。 |
人は、なぜ他人を許せないのか? | 中野信子 | コミュニケーションで相手を許す・受け入れる側の心理を探る本。怒り・対立・評価欲など、人との関係性で自分がどう反応するかを知る助けとなる。表現のスタンスを整える前提として有効。 |
空気を読む脳 | 中野信子 | 他者との溝を生まないように「空気」を読みつつ、自分の意思をどう持つか。過剰に同調する傾向から脱するためのヒントあり。 |
世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた | 中野信子 | 他者との関係・思考法・表現法の改善を目指す小さな習慣や考え方が多数紹介されていて、“エレガントな毒”を上品に使いたい人には参考になるテクニックが多い。 |