いま、すぐはじめる地頭力、いい本なのかもしれませんが、ときめかず最後まで読めませんでした。

「結論から、全体から、単純に」という考え方はトレンドだし、賛同もしているんだけど、なんか盛り上がりませんでした。

悪いけど、上記の結論を教えてもらえば、細かい話はもうたくさんと思ったからかもしれません。で、実際に、もうそれで十分だし、目的は達した気もしています。

初めて読むには良い本かもしれませんが、類似の本を何冊も読むものじゃないと思います。

本書が伝えようとしているのは、単なる思考術や仕事術、勉強法ではありません。
「問題解決のための道具」=「地頭力」に磨きをかけて、仕事や人生に役立てていただきたい、というメッセージです。

著者は、「地頭力」を六つの知的能力で説明しています。
まずはベースとしての、
1)起動スイッチの「知的好奇心」
2)攻めの「直観力」
3)守りの「論理思考力」
そして、本書で重点的に解説している次の三つの知的能力です。

4)結論から考える「仮説思考力」
5)全体から考える「フレームワーク思考力」
6)単純に考える「抽象化思考力」

本書には、地頭力を刺激するための仕掛けが詰まっています。
本書を読むだけでも、おのずと地頭力をトレーニングできるようになっています。
「考える」ことは難しいことではなく、楽しいこと。それを実感できるのも、本書の特徴の一つです。 –このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。