でも、定義の問題で、生産性向上に不要な社員をエース社員とは呼ばないような気がします。ということは、人間の他者への評価の錯覚が根底にあるのかもしれません。
会社の生産性を上げるのは一握りのエース社員の存在である、という考え方は、どうやら間違っているようです。作家のMargaret Heffernan(マーガレット・ヘファーナン)氏は、「スーパースターばかり集めたチームが強いわけではない」と語ります。MITのチームが行なった実験によれば、好成績をおさめたチームにはとんでもなく高いIQの人がいたわけではなく、ただ3つの特徴があったそうです。1つ目は高いレベルの社会的感受性。2つ目はお互い公平に時間を使う。そして3つ目はより多くの女性メンバーがいたことです。そこから導き出される、生産性の高い、優れたチームの作り方とはどのようなものなのでしょうか? 人事や人材に関する考え方を変えるスピーチを、世界で活躍する企業の実例とともに見ていきましょう。(TEDWomen2015より)
情報源: 生産性向上にエース社員は不要 良い組織が持つ3つの特徴 – ログミー
でも、全員が必要かというと、そうは思わなかったりもします。全員が必要な状態にある程度チームに絞り込んでから、オペレーションするほうがいい気がします。
要するに私の意見は、独裁的な人を作らないほうがいいけど、本当に使えない人は排除したほうがいいということです。アメリカのように解雇を簡単にできるなら、あまり考えなくてもいいのかもしれません。
しかしこれにチャレンジしたあるチームが3つの鍵となる原則を採用しました。1つ目は、エンジニアリングのトップであるフランク・マスレンが、このチームにはスターはいらないと言ったことです。全員が必要で、全員が有効な視点を持っているのです。
2つ目は、想像力を活かすというたった1つの基準で働いたことです。3つ目はフランクが上司のジェフ・タッドホープに、余計な口出しをしないでくれと言ったことです。彼は権力がどれだけ混乱をもたらすか知っていたのです。これはタッドホープが何もしなかったというわけではありません。彼はチームを上空援護し、彼らが原則を遵守することを確かめていたのです。
これは上手くいきました。この難問に挑戦していたその他すべての企業を差し置いて、このグループが最初に解決したのです。現在に至るまでモントリオール議定書は、もっとも成功した国際的な環境合意であるとされています。
当時たくさんの競争があり、それは今でもあります。数少ないスーパーマンやスーパーウーマンによって問題を解決できると考えていては、きっと解決はできなかったでしょう。全員が必要なのです。全員に価値があると認めたときにだけ、限界をこえてベストを創るためのエネルギーや想像力、勢いを解放することができるのです。ありがとうございました。