- 2023/09/03
母という呪縛 娘という牢獄、程度の差はあれ、あるあるだなと思いつつ、このお母さんが亡くなったことに同情はなかったです。とはいえ、娘とも友だちには絶対になっていないと思います。 今はわからないけど、当時はかなりウザそうなんで。
このお母さん、本当に、イヤですね。自分の親がこんなんだったら、大人になった瞬間に縁を切っていると思い……
どこかで池田晶子の次は鷲田清一だというようなことが書いてあったので、どんな内容なのかと思い、読みました。
実際のところ、その意味は全くわからなかったのですが、前書きの最高評価を得た学生の例は面白く、これが腹落ちするのかなと思っていました。
しかし、結構、退屈で、正確には退屈ではなく、私にとっては難解すぎて、挫折しちゃいました。
心に残ったのは、パスカルのパンセの引用ぐらいでした。
わたしってだれ? じぶんってなに? じぶん固有のものをじぶんの内に求めることを疑い、他者との関係のなかにじぶんの姿を探る。
探せばどこかにじぶんはある?――「じぶんらしく」なりたい、じぶんとはいったいどういう存在なのかを確認したいと思って、じぶんのなかを探す。顔がいい? 走りが速い? 計算が速くて正確? 明るい? ……どれをとってもわたしだけに固有のものってありはしない。このような性質や能力はだれもが多かれ少かれもっているものだ。性別や年齢や国籍などというのは、それこそみんながもっている。だから、その1つ1つはだれもがもっているものであるにしても、それらの組み合わせにひとりひとり独自のものがあるのだ、というのは、そのときだれもが思いつく論理である。が、これがじぶんというものの、かけがえのない不二の存在を証しているなどというには、あまりにも貧弱な論理であるのは、だれもが直観的に気づいている。――本書より