- 2015/09/20
長女と長男と将棋くずし。予想外に盛り上がる。その後のまわり将棋も、盛り上がりました。
最初は負けていて泣きべそをかいていた長男の勝利。ああ、良かった。その後のまわり将棋は、予想外におばあ……
親子学習は確かに難しいです。感情のぶつかり合いになってしまうからです。
でも、人生の本当にわずかな期間だから、やってみるというのは、おすすめです。子どもが赤ちゃんだと思って抱っこできるのがわずかだというのと同様です。
これまで集団や個別など様々なタイプの塾でいろんな生徒に勉強を教えてきましたが1つハッキリ言えることがあります。
それは、「わが子の学習指導が一番やりにくい!」ということです。“パパ(ママ)”という立場でわが子に教えると、途端にやりにくくなります。
なぜならそこに甘えが出るから。
子どもは子どもでイヤなものはイヤとはっきり主張してきます。
親が説明をしたり、指示したりすると、ふて腐れるわ、話を聞かないわ、癇癪を起こすわ、泣き出すわ、逃げ出すわ・・・と、めちゃくちゃ大変。
一方、親は親でじぶんの子ども(家族)には感情をむき出しにしやすい。”怒り”までの到達点が低いから、ちょっとしたことで必要以上に厳しく接してしまうのです。
私もついついイライラして大きな声を出したり、強く叱ったりして反省したことが何度もあります。子どもはイヤイヤ、ダラダラ。それを見た親はイライラ。。。で、親子バトル。
子どもの勉強に密に関われる時期というのは、じつはとっても短い。
親の言うことを素直に聞いてくれるのは、小1~小3くらいまで。親子勉強ができるのはだいたい中1くらいまで。
長い子ども人生、親の人生の中で、たった6年間しか、親子で学べる時代はないのです。そう考えると、できるだけ子どもの勉強を見てあげて、いっしょに泣いたり笑ったりするのも貴重な経験だなと思うのです。
どうやるのについては、わんこそば方式、褒める、遊び感覚、というのについては、その通りだと思いますが、訂正しないとバツをつけないについては違うんじゃないかな、と思います。
確かに、イチイチ訂正されたり、バツが多いとやる気がそがれますが、訂正すべきところは訂正しないと、いつまで経っても間違えて非効率でし、バツをつけられて、反省したり、次は頑張ろうと思う気持ちを持つということも重要じゃないかと思ったりします。
私は、間違えたところは訂正し、バツについては、考え方があっていればオマケしてマルに、プロセスがイマイチ(例えば、暗記すればできるものを暗記しないとか、前に一度間違えた問題を再度間違えたとか)のときは、死ぬほどバツをつけました。プリントをぐちゃぐちゃに丸めて捨てたこともあります。
■親子学習、やってはいけない2つのこと。
1.訂正しない
子どものやる気をなくすもっとも大きな原因が「親からの訂正」です。読みまちがい、漢字のとめはねなどの訂正、汚い字の指摘、説明のしすぎ(教えすぎ)。。。こうした訂正を子どもはとても嫌がります。
なぜかというと、訂正されることでじぶんが非難されている、否定されているように感じるから。
ではどうすればよいか?
親は子どもの間違いやミスを見つけても、ぐっとこらえて、訂正せず、そのまま先に進めてしえばよいのです。「これだけは訂正しなければ」と思うもの以外は、見逃して良いです。2.バツをつけない
同じように、親がマル付けをするときは、極力、バツを付けないようにします。私はときどき間違えているものでも、あえて○を付けるときがあります。特に計算や漢字などでは、ちょっとしたミスなら○にしてしまいます。
先生という立場であれば、バツは見逃しませんが、お母さん(お父さん)という立場の場合は別。マル付けはできるだけ甘くしてあげるのです。
本人に気づいてほしいミスがあるときには、親ではなく「本人に」マル付けをさせればよいのです。じぶんでマル付けをすればイヤでもじぶんのミスに向き合うことになります。
■親子学習がうまくいく!今すぐやるべき3つのこと。
1.わんこそば方式で学習する
日々の学習メニューは、わんこそば方式でできるだけ細分化していきます。理想は、5分ごとに学習内容を変えていくことです。計算5分、教科書音読3分、漢字5分、パズル5分・・・というように、5分程度で終わるものに細分化して、それぞれをわんこそばのようにかわるがわる取り組んでいくイメージです。
「やることリスト」として付箋にメニューを書いておき、どの順にやるかは本人に選ばせてあげる方法もおすすめです。さまざまな勉強を短時間にどんどんこなすので飽きにくく、勉強もはかどります。全体の勉強時間も短くて済むようになります。2.褒めて、驚き、ハイタッチ!
「子どもの自信を育てること」。これがないと親子学習はまったくうまくいきません。とにかく褒めて、子どものやる気と自信を伸ばしていきます。
具体的には次の点を褒めてあげるとよいです。
・最後まで取り組めたこと
・子どもの上達、進歩に気づいたとき
・その子にとってむずかしい問題ができたとき
・むずかしい問題に挑戦したとき
・日々継続できていること
とにかく細部を褒めていくことがポイントになります。ほめ方のコツですが、ニュアンスとして「褒める」というよりもむしろ「驚く」に近い方がうまくいきます。そして、ハイタッチをときどき入れると、気分も盛り上がり、楽しい雰囲気がつくれます。3.苦手なものは「遊び」で学ぶ
お子さんがどうしても嫌がる勉強も中にはあると思います。そうしたものについては、無理にさせずに、できるだけ「遊び」の中で学べるように工夫します。たとえば、くもんや百ますのような反復計算を嫌がる子には、ボードゲームやトランプを使った反復計算、そろばんで計算力を上げるという方向性があります。漢字などもゲームを使って覚えていく工夫ができると漢字が嫌いな子でもじぶんから取り組んでくれます。