苦労して高い学歴を手に入れても、産業構造が変わらなければ教育投資は報われない、というのはその通りだと思いました。ただ、今後は学歴が仕事の「対」であり続けるかは微妙です。

昔は、学歴に見合う職につけたというのはその通り。

今の日本では、学歴のインフレが起こり、教育に投資しても、効果が薄いというのもその通り。

そして、それは産業構造と学歴とのギャップというのもその通り。

で、解決策が産業構造を変えるというのも、努力目標としては、そうなのかもしれませんが、産業構造に合わせて、大学の数を調整するというほうが、現実的だと思います。

要らない大学って、それなりにあるような気がしますし、大学で勉強していない人も、相当数いるわけですから。

「大学を出たのに非正規の仕事にしか就けず、奨学金も返せない世の中はおかしい!」と叫んでいる人たちは、「この問題を解決するためには、何を変えなければならないのか」、正しく理解する必要があります。問題解決に必要なのは「返済不要な奨学金を増やすこと=大学進学を支援すること」ではなく「積極的な規制緩和と新技術の導入により、黄色の仕事をどんどん減らすこと」であり、同時に、「同じく大胆な規制緩和により、高度な専門知識が活用できる仕事をどんどん増やすこと」です。それなしには「いくら頑張って大学に進学しても」大卒者の全員が想定した仕事に就き、大学進学に要した資金を回収できるだけの報酬が得られる社会は実現できません。