事実はなぜ人の意見を変えられないのか、わかりやすいし、現実の人間関係のトラブルを説明できるモデルなので、役に立ちます。

ざっくり言うと、人間の脳は、進化の過程で都合よかった性質を今も持ち続けているってことですね。

 

例えば、、、
心地よいことを求める性質。昔は、心地よいというのは、身体的に安全というのと同じであり、生き抜くために行動して環境を切り開ける性質を持った脳が生き残った結果なんじゃないでしょうか。だから、他人を動かしたいときは、明るい未来を提示しないということのようです。

例えば、、、
良くない出来事に対して動きが止まる性質。群れでいて襲われた時、目立たないようにじっとしているというのが生き抜く確率が高かったんでしょう。いや、もしかしたら、命の危険を感じるような場面で、リスクを冒した逃げようとした人の結果を見てから、意思決定したほうが生き抜く確率が高かったのかもしれません。だから、恐怖で相手をコントロールするときには、行動をするな、というほうが効果的だそうです。

例えば、、、
周囲の行動を真似る性質。昔は、生き抜くというのは、人類共通の課題であり、すでに生き抜いてきている年長者や先駆者の行動を真似るということは、自分も生き残る確率が高くなるということなので、身近な人の真似をするということですね。だから、周囲の良い影響を与える人を重用し、そうでない人を排除していくというのは大切な気がします。

 

これら以外でも、ためになる本です。

 

人はいかにして他者に影響を与え、他者から影響を受けているのか?
教室や会議室といったリアルな場所からネット上のSNSまで、私たちはみな、毎日何かしらのかたちで他者に影響を与え、また受けながら生活をしています。
しかし、私たちはその重要な行為についてどれだけ自覚的なのでしょうか?
もっと上手に他人の意見を変えることはできないのでしょうか?

本書では、「客観的な事実や数字は他人の考えを変える武器にはならない」など、認知神経科学が近年発見した数々の驚くべき研究結果を示し、他人の説得しようとするときに私たちが陥りがちな罠と、それを避ける方法を紹介します。
イギリス名門大学教授が教えるとっておきの「説得の技法」、ぜひご一読ください!