ワンス・アンド・フォーエバー、戦争の悲しさと無意味さがひしひしと伝わる映画です。

ワンス・アンド・フォーエバー、戦争の悲しさと無意味さがひしひしと伝わる映画です。
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アメリカ万歳みたいな映画でないのが、いいです。

しかも実話をベースとした話ですし。

司令部はひどくても現場は生き抜くために必死で、それは相手も同様ということですね。

そして、その裏には家族などがいるわけで。

家族のシーンがちょっと冗長だったかな。

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アメリカがヴェトナム戦争に深入りするきっかけともなった1965年11月のイア・ドラン渓谷の戦い。しかし、そこには敵味方を問わず多くの尊い命が失われていったことを描く戦争超大作。原作者のひとりで実際に参戦したハル・ムーア大佐(当時)をメル・ギブソンが人間味豊かに演じており、また彼の妻(マデリーン・ストウ)が毎日戦死者通知を自ら配達するエピソードを挿入し、戦争は男だけのものではないと強調。さらには敵である北ヴェトナム正規軍にも家族がいて恋人がいるという、そんな当然の事実をアメリカ映画が初めて描いた画期的作品でもある。

本作のようにアジア人の会話に英語字幕を入れることなど、これまでの米製ヴェトナム戦争映画ではほとんどなかった。なお、この苛酷な戦いに勝利したアメリカは、おごり高ぶった勢いでもはや後戻りできなくなり、敵味方さらなる悲劇が繰り広げられていった。監督は『パール・ハーバー』の脚本家でもあるランダル・ウォレス。(的田也寸志)