- 2014/02/15
君に友だちはいらない、良い本なのだけれども、最初の衝撃が薄れ、少しマンネリ化の傾向かな。
一番最初に読んだ「僕は君たちに武器を配りたい」は、その小気味良い文体と共感できる目からウロコの内容に……
こんな脱獄があるのかというところから始まり、そんな簡単に変装、潜伏できるのかという疑問はあるものの、どうなるんだろうと引き込まれつつ見ました。
なんとなく、オチが模倣犯じゃなくて、真犯人だったというのが、なんか、安易な気がして、もう少し何かあっと驚くものが欲しかったですね。
それがないと、4時間は長いです。
ある夫婦が殺された殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑を宣告された鏑木慶一(⻲梨和也)が、移送中に刑務官の隙をつき脱獄する。テレビなどマスメディアでは鏑木の脱獄が大きく報じられ、警察が全力で行方を追うも、鏑木を捕まえられずにいた。一方、事件の被害者夫婦の夫の母親である井尾由子(黒木瞳)は若年性認知症を患っており、事件のトラウマを抱えながら介護施設で療養している。やがて、鏑木は逃走しながらも潜伏する先々で名前や姿を変え、工事現場の作業員・野々村和也(市原隼人)やライター兼ディレクターの安藤沙耶香(貫地谷しほり)、痴漢の冤罪被害に遭った弁護士の渡辺淳二(上川隆也)と出会い、彼らを窮地から救っていく。なぜ、鏑木は人々を救うのか──。野々村たちは鏑木が指名手配中の死刑囚だと気付いたとき、「彼は本当に殺人犯なのか?」と疑問を抱き始める。