小学生に読んで欲しい本をカリスマ塾講師が選ぶ企画ですが、前言撤回します。中学受験をする小学生ということを考慮して、ちゃんと選んで欲しいです。

小学生に読んで欲しい本をカリスマ塾講師が選ぶ企画ですが、前言撤回します。中学受験をする小学生ということを考慮して、ちゃんと選んで欲しいです。

カリスマの薦める本についての前言撤回です。

題名と書評からすると、いい感じだったので、まずは、「まちがったっていいじゃないか」を読ませようと思いました。

 

人間、ドジだってかまわない。ニブイのも才能だ。誤りを恐れず、お互いに迷惑をかけあいながら、ジグザグ進んで行こう。まちがったら、やり直せばよいのだ。そもそも世の中には、正しいか誤っているか、結論のくだせないことの方が多いのだから。―少年の頃を振り返りながら、若い読者に、人間の複雑さ、面白さを伝えて、肩の力を抜かせてくれる人生論。

いや、まさにその通りだし、長女は、私の期待とちょっとした失望を敏感に感じ取って、いい子で生きていこうという気持ちが強すぎるので、最適だと思いました。実際、中学生になったら、読んで欲しい本です。

でも、実際に読んでみると、、、

 

 

最初のページにファシストの話。大人になるまでには、避けて通れない話ではあるけれども、小学生の今、議論する内容ではない気がします。そこまで、成熟した少年少女は一握りもいないと思いますし、そんな子どもたちはかえってつまらないですよね。

ちなみに、書いていることは至極もっともなことで、良書であると思います。

そして、しばらくパラパラめくっていくと、セックスの話題が。もちろん、猥褻な内容ではないですが、思春期の入口の時期にわざわざ刺激する必要ってあるんでしょうか。タブーとして、触れてはならないということはないけれど、親とか塾の講師から敢えて小学生にする話なのか、かなり、疑問です。

この本を推薦したのは、村上綾一先生という方ですけど、ちゃんと読み返したうえで、小学生に必要と判断したんでしょうか。そうであれば、どういう考えなのか伺ってみたいですね。

そんなことはないと思いますが、もし、やっつけ仕事で紹介したとすれば、カリスマだとしても、あんまり信用できませんね。宣伝のつもりで露出したのが、逆効果ということになると思います。

私の感覚では、この本は中学生から高校生にかけて読むべき本で、一部を抜粋して小学生に読ませるというのなら、賛成です。