- 2019/03/17
この記事、いいなぁ。教育で必要なのは、先生じゃなくてコーチだというのが持論なので、参考になります。
コーチされているのに、気づかないほどのコーチング。 最終的にはこの領域まで、たどり着きたいですが、ま……
早く治って欲しいですね。
http://www.takei-c.com/diary/cn42/pg401.html
□ 原因:肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細胞壁を有さない小型桿菌(ウイルスと細菌の中間くらいの大きさ)
□ 疫学:
・成人では肺炎を起こしやすいが、幼小児期では上気道炎症状にとどまり、肺炎の病像を取らないことが多い・・・つまり低年齢ほど軽く済む傾向があります(RSウイルスと逆です)。□ 感染様式:飛沫感染
□ 感染力のある期間:発症2〜8日前から発症後数週間(13週間というデータあり)
□ 潜伏期:2〜3週間
□ 症状:
初期は咳が目立たず、発熱・頭痛・気分不快・倦怠感などのよくある風邪症状。
咳は数日後に始まり、徐々に悪化し、乾いた咳(鼻水、痰は少ない)が止まらなくなります。熱が下がった後もしばらく咳がつらい状態が続きます。□ 診断:
病原体そのものを検出する検査は一般的ではなく、感染の結果産生された抗体を検出する血液検査が中心です。近年、迅速診断キットが発売されましたが、これも抗体検査なのでインフルエンザや溶連菌とは異なり、発症初期には陽性になりません。信頼できる結果は発症後1週間以降とされ、治療に反映しにくい欠点があります。また、マイコプラズマ抗体は一度感染して産生されると半年〜1年以上陽性が続くので、健康な人に検査しても30%は陽性になることが報告されており、結果判定には注意を要します。
□ 合併症:
・呼吸窮迫症候群
・(肺外発症)脳炎、心筋炎
□ 治療:マクロライド系抗生物質(近年耐性化が問題になりつつあります)
<小児マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方のポイント> (②より抜粋)
1. 急性期の血清抗体価陽性所見のみでは、肺炎マイコプラズマ感染症の診断が困難な場合も多いため、急性期の確定診断には、肺炎マイコプラズマ核酸同定検査(LAMP 法)を実施することが望ましい。
2. マイコプラズマ肺炎治療の第一選択薬に、マクロライド系薬が推奨される。
3. マクロライド系薬の効果は、投与後 2~3 日以内の解熱で概ね評価できる。
4. マクロライド系薬が無効の肺炎には、使用する必要があると判断される場合は、トスフロキサシン(商品名:オゼックス)あるいはテトラサイクリン系薬(商品名:ミノマイシン)の投与を考慮する。ただし、8歳未満には、テトラサイクリン系薬剤は原則禁忌である。
5. これらの抗菌薬の投与期間は、それぞれの薬剤で推奨されている期間を遵守する。
6. 重篤な肺炎症例には、ステロイドの全身投与が考慮される。ただし、安易なステロイド投与は控えるべきである。□ 予後:肺炎を発症しても、基本的に3週間程度で自然治癒します
□ 園/学校生活への復帰:学校伝染病に指定されているわけではなく、明確な隔離期間の規定はありません。厚生労働省の考え方を以下に示します;
「学校で流行がおこった場合にその流行を防ぐため、必要があれば、学校長が学校医の意見を聞き、第3種学校伝染病としての措置を講じることができる疾患のうち、条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる伝染病のひとつとして例示されている。登校登園については、急性期が過ぎて症状が改善し、全身状態の良いものは登校可能となっており、流行阻止の目的というよりも、患者本人の状態によって判断すべきであると考えられる。」