微妙なところもありますが、中学受験は「120%親のエゴ」と肝に銘じよ、というのは処世術的には正しいと思います。

実際には120%ではなく、85%ぐらいが妥当な比率だとは思いますが。

そのくらいの気持ちで親はいたほうがいい、そうしないとエスカレートして、自分を見失ってしまうから、という点ではその通りですね。

なんでこんなチグハグなスタンスになってしまうのか。それは、ご質問者様の視点が「子どもが自由意思で中学受験に打ち込んでいる」ことを前提にしているからです。これが根源的な間違いなのですね。

誰もが感じていて、なかなか言わないことですが、中学受験なんて120%「親のエゴ」ではないでしょうか。10歳そこそこの子どもが、自分から「あの進学校に行きたい」なんて言うはずがありません。

「将来出世してほしいから」「高い年収を稼いでいい生活をしてほしいから」「塾のテストを受けさせたら成績がよかったから」、あるいは「あの近所の子が中学受験するらしいから」といった親のエゴにより、小学生は中学受験へと向かうわけです。

もちろん、こうした思いは「子どもにいい人生を歩ませてあげたい」という親心から来ているので、まったくもって否定するものではありません。ですが、あたかも最初から、子どもが自分自身で中学受験を志向しているかのようにとらえることには大いなる違和感があります。

私自身、親に言われなければ間違いなく中学受験などしませんでしたし、受験せよと言われてからも、言われるがままに塾に行っていただけです。むろん、受験勉強がすべて退屈だったわけではなく、楽しんでいる面も多々ありましたが、「自分の意思で受験を決意した」とは、口が裂けても曲がっても言えません。

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