- 2017/11/28
重松清は素晴らしい小説を書くと思うけれど、エッセイはそれほどでもない気がしました。
明日があるさという文庫本を読んでそう思いました。 雑誌にちょっとだけ連載したものを集めただけのものだ……
おどろおどろしいゾンビが出てきて、食い散らかすということもなければ、ゾンビに襲われるという恐怖は全くないです。
逆に、感染者を隔離しようとする政府、もしかしたら、そのまま抹殺しようとしているのではないかという恐怖。そして、友人か、妻かの選択。そういうものがメインのヒューマン・ドラマですね。
最後にもう少しどんでん返しがあったほうが見ごたえがあると思いますが、まあ、いい映画なんじゃないでしょうか。
幸せなカップルのケイトとアレックス。ケイトは、ゾンビウイルスに感染した患者“リターンド”をサポートする病院で働いている。リターンドの保護に反対する人々も多く、過激なグループは暴動を起こしていた。そして、まことしやかに囁かれる噂が出回る。ゾンビウイルスを抑制するワクチンの残数はあと僅かである、と。ケイトとアレックスは、大量のワクチンを抱えて逃亡することを決意。ワクチンが無くなっていく恐怖、政府に発見される恐怖に怯える二人だが、本当の恐怖は別の所にあった。