中学受験の親たちへという本、おおとさしまさ、安浪京子の両者ともに信用していないので、期待していなかったけど、想像以上に共感できました。

中学受験の親たちへという本、おおとさしまさ、安浪京子の両者ともに信用していないので、期待していなかったけど、想像以上に共感できました。

著者2人のことが嫌いな理由はシンプルです。

安浪京子さんは、自分がいかにプロフェッショナルかをどや顔で語っていて、ナニサマだよ、と思うからです。本質的には、大したことないだろ、と思っているから。

そして、おおたとしまささんは、学校・校風とかをカテゴライズして、何が楽しいのか全く理解できないから。

 

なので、期待せずに読んだら、真っ当なことを言っていて良かったです。

学歴が欲しいだけなら、中学受験はやめなさい、というのはその通りだと思います。例えば、東大に入りたいなら、学校に行かず、塾なり通信教育で、それ用の勉強をしたほうが効率的です。

そして、複数回受験日を設定することで、偏差値を高く見せることができるので、複数受験日がある場合は、最も低い日の偏差値を学校の実力と考えるというのも、感覚的にはそう思っていたので、納得でした。

あと、中学受験は親の受験じゃない、というのは強く言いたいですね。親がかなり真剣にやり、お金をかければ、もともとの実力よりも偏差値で5ぐらいは上がるのでしょうが、上げてどうするんだ、という話ですね。お金を稼ぐことがすべてではないですが、会社でも東大卒で、かなりイケていなくて、干されている人とかいるんで、そう思います。

 

とはいえ、何を言っているのか意味不明なものもありました。中高一貫校に行くのが、「におい」を求めてとあったけど、正気なのかな、と思いました。個人的には自分と同レベルの子どもたちと切磋琢磨し、生涯つき合っていける友人を見つけるため、じゃないかと思っているので、違和感しかなかったです。

そして、安浪京子さんは、絶対に相変わらず、自信満々で好きになれませんでした。

 

中学受験――
情報の氾濫の中でいかに本質を見極めるか。
コロナ時代の中学受験道しるべ

現場を知り尽くした超人気家庭教師安浪京子
忖度ゼロ、業界を知り尽くした教育ジャーナリストおおたとしまさ

中学受験の2大カリスマが親の呪縛を解き放つ!

■高学年で失速する「フェイク学力」とは
■「バブル偏差値」にご用心!
■男子の7人に1人は全滅する時代に突入
■地方出身エリート親がハマる落とし穴
■大手塾はどんなオンライン授業をしたか

【構成】
第1章学歴がほしいだけなら中学受験はやめなさい ――なぜ中学受験をするのか
第2章「フェイク学力」にご用心 ――「本当の学力」を上がる勉強法
第3章塾業界の「マッチポンプ」構造 ――塾を使い倒す新常識
第4章学校は子どもを伸ばさない ――志望校選びの玄人的着眼点
第5章中学受験は親の受験じゃありません ――親子の信頼関係の育て方