棋神を使って、負けた対局を徹底的に反省するシリーズ第1弾。いつまで続くかわからないけど、やってみます。

棋神を使って、負けた対局を徹底的に反省するシリーズ第1弾。いつまで続くかわからないけど、やってみます。

あまりにも負けまくって不甲斐ないので、棋神解析券を使って、感想戦をすることにしました。

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今のままだと強くなれそうにないので、駒サプリ+棋神解析券による独り反省会で頑張ろうと思います。間違えて棋神を買っちゃうぐらいだけど、大丈夫かなぁ。 さすがに、全部の対局について、棋神解析していたら、いくらお金があっても足りないので、負けた対局の中で、序盤から大差じゃな……

 

シーズン1。

■1局目:先手番(+1級差)

  • 相居飛車でこちらが棒銀で先行する構えを見せたら、相手は矢倉模様で受けるという展開。駒組で急戦を封じられて、5筋の位を取られ、中飛車に回られ、このままだとズルズル負けるので、多少無理攻めを覚悟して、仕掛けを決行。
  • 第1のチャンスは、相手のミスで+783になったが、あまりチャンスだとは認識できずに、深く考えずに銀桂交換で満足して、+342にとほぼ互角になってしまいました。+783の前が-136だったので、一気に良くなったので、+342でも十分だと無意識に思いました。相手がミスしたときは、冷静により良くなる手を探さないといけませんね。
  • 次に+404とまだ互角だけど、若干良さげというところ(右図)で、▲7一角の筋は見えていたけど、飛車を渡したくない病が出て、▲3七桂とヒヨって、+43に。そもそもが無理な仕掛けなんだから、ここも▲4四歩から飛車を切らないと「流れ」的にダメですよね。でも、単に飛車切るべきかとか考えていたら、よくわからなくなっちゃって、時間も減って来るし、迷った末に、桂跳ねちゃいました。うーん。
  • その後、もう1度、飛車を切るチャンスがあったものの、それを見逃してからは、ずっと劣勢~大劣勢でした。
  • ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり!

 

 

■2局目:後手番(+1級差)

  • いきなり四間飛車に振られ、こちらが飛車先を突いたら、角頭を金で守るという怪しい形。こういうとき、勢いで飛車先を突破しようと攻めると、手痛い反撃を食らうので、慎重に進めた結果、かなりの作戦勝ちに。
  • ああ、どうやっても、勝ちかなと思い始めていたところ(右図)。棋神の評価も、+1867と大優勢。
  • どうして、ここで、素直に△同金と取らないかな。油断以外のナニモノでもないです。このとき、なぜか、銀で相手の飛車を取るか、それとも、金を取るかで考えていました。飛車を取ると、成銀が働かないから、金を取ろうということで、ドヤ顔で△6七銀成。評価値は、一気に、+492まで急降下。唯一の救いは、それでも、まだ、互角とはいえ、若干良さげであるということぐらい。
  • 理由を考えてみたところ、似たような局面で、自陣を放置して、一気に寄せた成功体験があるから。キレイに決まって、爽快だったのを脳が覚えているんでしょう。実際は違う局面なのに。
  • ただ、この時点では、そんなに失敗したという認識はなく、その後、ベタベタ金銀で絡まれて、命からがら逃げだすときに、なんか調子悪いな、と思うほど能天気でした。実際のところ、棋神的には勝っていても、時間に追われたら、ちょっと正解は指せない局面だったかな、と思います。だから、駒サプリで、スピードを鍛えろ、ということなんですね。
  • 成功体験に惑わされない!

 

■おまけ:

負けると棋神解析券がどんどんなくなるので、超気合を入れて、なんとか3連勝したのですが、その勝った対局も、お互いが詰みを逃して、最後は時間切れで勝ち。棋神解析券は使えないので、ぴよ将棋で解析したら、お互い悪手のオンパレード。私ぐらいのレベルであれば、最終盤がもう1ランク強ければ、それだけで、2ランクぐらい強くなれそうに思いました。やっぱり、序盤じゃなくて、終盤ですよね~。

 

■3局目:後手番(±0級差)

  • 実は、後手番では、敢えて横歩取りに誘導して、△4五角戦法の変形を採用しています。この形、冷静に形勢判断すると、不利なんですけど、「後手番でだから、多少、不利になってもいいや」という開き直りと「恐らく見たことがあまりない形なのに、ハメ手っぽく一気に有利になるチャンスがある、かつ、相手の時間を使わせることができる」という思惑です。特に、相手が強い場合は、戦略的に採用するようにしています。
  • 今回は残念ながら、相手がミスをせずに、そのまま押し切られました。もうお手上げ。
  • 右図は-347と若干不利な状況。受けても、受けにならずに、そのまま負けるので、△6八金と打ったけれども、この手も悪かったらしく、評価値を-606に下げてしまいました。でも、ぴよ将棋で解析したら、最善手が△6八金とのこと。評価値がどうであれ、もう、どうにもならない状況ってことなんでしょうね。△4二金寄で、あとは好きにしてというのも考えたんですが・・・
  • あと、▲1五角に対して、△1四歩を突いておきたかったですね。龍が4段目にいれば相手の攻めが軽くなるし、角が2四にいれば、こちらの攻め方にもバリエーションがあったかなとは思います。焦って、桂馬を取ったタイミングですかね。まあ、だからと言って、大勢に影響はなさそうですけど。
  • やっぱり、切れ負けでも、不利になる変化を積極的に採用するのは間違っているのかもしれません。
  • わかっていて最善手を指さないなんて、100年早い!

 

■4局目:先手番(±0級差)

  • 相掛かりから、角を交換して腰掛銀。実は、あまりこの形が好きでないです。なぜなら、定跡をよく知らないし、手詰まりというか、明快な攻め手がなくて、先行したら不利になる気がして、なるべく避けてきたからです。
  • 今回も迷いに迷った末、4筋に飛車を回って、銀交換をしてみました。案の定、角を打たれて、若干、指しにくくなっちゃいました。ただ、その時の棋神の評価値は+12なので、完全な互角なんですが、指す手に困るというか、何をやっても悪くなりそうな感じです。指しているときも、失敗した、という気持ちでいっぱいでした。
  • 仕方がないので、飛車を見捨てて強襲しましたが、強襲の呼吸も最善ではなかったみたいです。飛車も取られて、とにかく攻め切らない限り負け、という状況になって、ベタベタ絡んだところ、相手がミスをして、-319から+117へと互角に戻った唯一のチャンスです。(右図)
  • 攻め続けなければと思って、打った▲2二歩が最悪。一気に評価値が-1424になっちゃいました。痛恨の一撃。勝手に△同金▲同銀成△同飛▲3三金と都合よく読んでいたのですが、△同飛でパニック。これ自体は最善手じゃないようですが、いかんせん時間がなく、勝てない形にしてしまいました。
  • 戻って、右図の局面で、▲2三角成も考えたのですが、△2二歩で受け切られると思っていました。冷静に考えれば、▲1三桂不成で即詰みじゃん。くぅー。△2二歩を打たれないなら、▲2三角成にしたのになぁ~。この時点で2分しかなくて、十分に考えれませんでした。相手は7分以上残しているのに。切れ負けで、この差は大きいです。苦手な戦型は、やっぱり時間を消費しちゃいますね。
  • 時は金なり!

 

■5局目:先手番(-2級差)

  • 達成率が低いせいか、あまり実力の上の相手と当たるケースは少ないのですが、今回はたまたま当たってしまいました。もう、対戦相手が決まった時点で、もう、負けた感じ。完全に気おくれしちゃっています。
  • 相手は、四間飛車。手なりに指していたら、な、なんと、穴熊。えー、実力的に下の人間に対して、穴熊に入るかぁ?と半分憤り、半分呆れの気持ちでした。
  • そんなこんなで迎えて、仕掛けた直後の状況が右図。
  • 相手の十字飛車は見えていて、△1五角は見えていたのにもかかわらず、ここで改めて読んでみると、なんかヤバイ感じになっちゃってます。最初は、うまく切り抜けられると思ったから、この局面にしたのに・・・と後悔と反省しながら▲3六飛。
  • これが最悪でした。実は△1五角時点での評価値は+5だったのに、▲3六飛で一気に-743にしてしまいました。その後、△4八角成からぼこぼこ。ぴよ将棋によると、ここでは、▲6五歩△同飛▲5五歩だったみたいです。と思っていたら、棋神からの挑戦状にこの局面が出てきて、▲7六歩が最善とのこと。△3七歩を打たれて、飛車を取り合う展開で互角。えー、それは、相手が穴熊だけに選択しにくいです。
  • 実際、この変化でも実力差的と囲いの堅さで、かなりの確率で負けていたと思いますが、ちゃんと考えるべきでしたね。気づいていないならまだしも、手が見えていたなら、なおさらです。
  • 読むのを途中で投げ出さないようにしよう!

 

■6局目:後手番(±0級差)

  • あえて不利な戦法を採用するのはよろしくない、という結論だったわけですが、安易に勝ちたくて、横歩を取らせるように誘導したけど、あえなく角交換され、普通の居飛車になりました。
  • 腰掛銀からの△5四角に期待したんですが、それほどでもなく、ちょっと焦り気味な状況でした。飛車先が交換できているときとそうでいないときをちょっと混乱して覚えてしまっているようです。角金交換すれば、飛車が成れると勝手に考えていました。
  • 実は、▲8九桂に紐がついているので、▲8八歩では▲7七金で、ほとほと困るはずだったのですが、ちょっと命拾いしたはずの局面が右図。
  • 何を血迷ったか△8七歩。取るわけないじゃん!今度こそ、本当に▲7七金で涙目。飛車を下がってからの△8六歩でしょ、さすがに。ということで、この後は半分諦めモードでずるずると負けちゃいました。
  • が、棋神解析によると、▲8八歩(-106)、△8七歩(-436)、▲7七金(-376)と、そこまで悪くなっていないんですよね。しかも、この20手後には、-168と意外に盛り返しているじゃないですか。まだまだ、負けが確定したとまでは言えない形勢だったわけです。びっくり。
  • ポカしたときこそ冷静に、形勢を悲観しすぎないように!

 

■7局目:先手番(+24級差)

  • こういう人が一番イヤなんですよね。対局数が数局で全勝中。底が見えないというか、もう、本当はムチャクチャ強いんでしょ、高段者になる過程で私とマッチングされちゃったのね、という人。やる前から、諦めモード。
  • 相掛かりから、こちらは腰掛銀。相手は、見たことのないような力戦型。若干、悪いながらも、評価値が-289と意外に形勢の差は開いていませんでした。で、△4九銀と金を剥しにきました。(右図)
  • ここで指した▲6六銀が最悪だったようで、-289が一気に-1448に。あちゃー。5七の地点に効かさないとと思ったので、3分残っていない時間のうち、約40秒も使って、迷った末の選択だったんですが、最悪でした。
  • ぴよ将棋によると▲4七金が正着みたい。でも、△3八銀不成で、勝てそうな気がしません。もっと早い段階で、角を切っておくべきでしたね。激しい変化だったので、躊躇しちゃいました。相手が格上なんだろうから、踏み込んで行けば良かったです。
  • それにしても、この局面で、残りが3分未満だと、さすがに厳しいですね。優勢だったとしても勝ち切るのは難しいです。
  • 格上には、激しい手順も辞さないこと

 

■8局目:先手番(+1級差)

  • ウォーズは、対局時にお互いの得意戦法が表示されるわけなんですが、棒銀と出てくるとイヤな気持ちになります。別に棒銀に対して、勝率が悪いわけではないですが、棒銀を使うということは、かなりの攻め将棋で、受け間違えると、一気に勝負が終わってしまうリスクがあるから、特に、自分より級が下のときはイヤです。で、今回は、そんなケース。
  • 必要以上に棒銀を怖がり、金銀を密集させただけでなく、飛車の横効きまで通して、守っています。ガチガチ。唯一の攻め味が▲4六角からの飛車を攻めることだったのですが、金で守られて効果は薄そうな感じです。でも、おかげさまで、棒銀に攻め倒されずに一段落したのが右図で、評価値が+94と互角。
  • でも、する手が思いつかない。
  • ここでも、約1分も使って、▲7四歩。一応、飛車のコビンを攻めるということについては初志貫徹です。が、評価値は-226に。がっちり、守られているところですからねぇ。ぴよ将棋は▲6六金を提案していますが、そんな手、指せないよなぁ、といったところです。
  • 攻撃陣が全く準備できていないので、勝ちにくい状況です。▲3六歩から銀がしみじみ出て行くのかなぁ。ビビっていないで、もう少し攻めないと。
  • 攻撃は最大の防御なり!

 

■9局目:先手番(-1級差)

  • 現時点で、全戦法の中で最も勝率が高いのが、早繰り銀。理由は簡単、ひたすら攻めることが多いので、相手のミスにより一気の勝ちになりやすいです。そして、上から攻められたら、しみじみ右に逃げて、右から攻められたら、すたこら上に逃げるというように意外に王様が広いので、負けたと思っても勝っていた、というケースも、それなりにあります。
  • なので、自分より、上位者の場合、先手になって、早繰り銀模様になると、ちょっと嬉しかったりします。番狂わせがありえるかもしれないから。
  • 今回も、そんなケースで、序盤はかなり失敗して、評価値-1001までの大差がついてしまったものの、相手のミスに乗じて逆転し、評価値+1669で迎えた終盤が右図。
  • 受けが効きそうにないし、怖いので、飛車を打って、馬を抜く方針にしました。ということで、▲5三銀。これはあまり良くない手で、△6三玉と逃げられると、結構、面倒だったみたい。ところが、相手が△5三同銀と取ってくれたので、大チャンス。飛車を打つんでしょ、というところで、何を血迷ったか、▲5三同桂成。△同玉、▲4五桂、△6三玉で、さあ、大変。逆転しちゃいました。なにやってんだか。この棋神解析の取り組みの中で、一番、悔しい負け方です。清算してから、飛車打って、馬を抜けると思っちゃったんですよね、バカみたい。
  • で、その前の▲5三銀。ぴよ将棋によると、▲4八金のほうが良かったみたい。でも、駒を渡したら一発だから、ちょっと怖かったんですよね。だったら、1分も使わずに、ノータイムで▲5三銀を指せよ、という話ですが。
  • 終盤での勘違いは禁物!

 

■10局目:後手番(±0級差)

  • 相矢倉の勝率が、あまりよくありません。仮説ですが、理由は簡単で、将棋ウォーズでは、持ち時間が短く、切れ負けでもあるので、矢倉で駒組をしていると時間がなくなってしまうんですよね。仕掛けの時点で、残り3分未満みたいな笑えない話です。
  • なので、相矢倉のときは、矢倉中飛車を採用するケースがほとんどです。これだと、一気に終盤になだれ込むので、時間を使わなくてすむし、受け間違えると意外に破壊力もある戦法です。40年近く前に読んだ、中原誠名人の本に載っていた記憶を頼りに戦っています。
  • 実際、うまく行ったんですよね。結構、理想的な攻めの体制を作って、よーいドン、という状態(右図)になりました。この時点で、評価値も+660で、指しやすさを感じていました。
  • 当初は△6六歩、▲6八金引、△6五桂と攻める予定だったんですが、△6五桂、▲8八銀、△6六歩でも同じかと思い、△6五桂と跳んだら▲6六歩。そうか、桂馬を取られると、▲5三桂があるんだ。ということで、パニック状態。▲6六歩の時点では、まだ+524なので、そこまで悪いわけじゃないんですが、パニックなんで、△5七歩成で、評価値+97に。あーあ。
  • その後、正気を失って、悪手を重ね、結局、▲5三桂の応手も間違えて、そのまま負けちゃいました。
  • 時間もあったんだから、もうちょっと、考えなくちゃ。
  • パニックになったときこそ、時間を使おう!

 

■11局目:後手番(±0級差)

  • 対中飛車は、ゴキゲン中飛車を含めて、比較的、相性はいいんですよね。対振飛車で言えば、やっぱり王道の四間飛車に対して勝率が悪いです。
  • なので、ちょっとオーソドックスではない形の中飛車でしたが、そんなにイヤな感じもしていなかったし、金銀を密集させて中央からじわじわいけば作戦勝ちできると思っていました。そして、じわじわが実現しそうになったそのとき、まさかの△3五角。それが右図。このとき、棋神の評価値は+679。勝ってるじゃん。
  • でも、対局中は評価値なんかわからないし、パッと見た感じ、どの変化も悪そう。ヤバイ、どうしよう。
  • 結局、2分近く使って、▲2五飛。これで、評価値+117と互角になっちゃいました。以下、△3六飛、▲3七歩、△2六飛、▲3五飛、▲2九飛成で、評価値は-60に。しかも、評価値以上、ここから指しにくくて、少しずつ、不利になり負けちゃいました。龍を作っている相手は何も考えなくて良いのに対して、こちらは、どうにかして、どこか食い破らないといけないので、焦って、ますます差が開いちゃいました。もう、こうなったら勝てません。
  • じゃあ、右図でどうすれば良かったのか。ぴよ将棋に聞いたら、▲2三飛成、△同金、▲5六銀だって。えー、確かに飛車交換だけど、この手は思いつかないし、それほど良いのかなぁ。飛車を持たれた瞬間、△2八飛か△3九飛でそのまま負けちゃいそうな気しかしないんですけど。こんな強襲があるなら、▲5七銀と上がらずに▲3七銀とでも上がっておくべきだったかな。
  • ということで、あとは見せ場なし。さようなら。
  • 見慣れない戦法のときは奇襲に要注意!

 

■12局目:後手番(±0級差)

  • あー、サイアク、最悪。こういう将棋をしちゃいけないのに、もう言い訳のしようがないほど、最悪です。
  • 完勝という流れで、最後の最後で詰ましそこなっての負け。こういうのが一番ダメなんですけど、あー、なんでだろう。確かに時間は少ないけど、読み切れないわけじゃないのに、本当に悔しい。
  • という愚痴はさておき、右図では、評価値は無限大。そりゃあ、そうですよ、△6八金からの即詰みですからね。
  • なんでかなぁ、どうやっても詰むと思ったのかなぁ、△6九金と売っちゃったんですよね、なんでだろう。スジが悪すぎ。バカ丸出し。時間が1分を切っていたというのもあるんでしょうけど、そんなの言い訳にならないぐらい簡単な詰みなのになぁ。
  • 今まで積み上げて来たものが、すべてパァ。
  • あーあ。
  • この棋神解析券で、負けたら反省するという取り組みの中で、一番、後悔が残る対局です。だって、詰まし損なっての負けですからね。ああ、悔しい。
  • 詰ますときは確実に!

 

■13局目:後手番(±0級差)

  • 角交換した後に、中飛車にしてきました。私は、角交換型の振り飛車って好きじゃないんですよね。玉も堅く囲えないし、相手が低く構えていると角を打ちこむスキもないし、ついつい駒組に時間を費やしてしまいます。少し急いだり、油断していたりすると角を打ちこまれちゃうことも多いです。
  • なので、多くの場合、角道をなかなか開けずに戦うことが多いのですが、今回は、完全に居飛車っぽい立ち上がりなので、角道を早々に空けたら、交換されちゃいました。
  • 苦手意識の中、駒組を頑張って、一時は評価値+1367の大優勢まで行ったのですが、決めに行ったら、決まらずに中盤で逆転されちゃいました。評価値-1221の大劣勢。あー、中盤、頑張らないとですよね、さすがに。
  • でも、粘っていたら、いいこともあるみたいで、+549と再び優勢になりました。(右図)
  • なぜか飛車を取れば勝てると錯覚し、△7五歩、▲6七龍、△1九角成、▲同飛、△同角成と進み、+155とほぼ互角に。しかも、▲2五桂の王手に、1秒で△2四玉と上がって、THE END。はあ。
  • ぴよ将棋によると、右図では、△1二玉だったらしいです。確かに金を取ってしまえば良かったんですね。根拠はないけど、下に下がるのが何となく怖かったんですよね。うーん。
  • 安易に逃げるのはやめよう!

 

■14局目:後手番(-1級差)

  • 相手は四間飛車。しかも、早々に角道を開けてきます。いやな角交換型を狙っています。角交換されたくないので、引き角で対抗します。この戦法は、あまりやる人がいないから、研究している人なんていないので、結構、気に入っています。
  • ただし、研究していないのはお互い様なんで、どうも、私の場合は、時間を使いすぎてしまい、地道に積み上げた優勢を守ることができずに、結局、逆転負けしちゃうという悲しい現実もあります。
  • 今回も若干有利。評価値で+372です。(右図)
  • 実は、私の認識ではもっと優勢だと思っていました。△4八金を打って、成銀を寄せて行けば、簡単に寄せられるだろう、と思っていたのと、飛車2枚の攻撃は強烈だけど、金銀でベタベタ守れば、問題なかろうと思っていたからです。▲5三歩の筋を完全に見落としていました。
  • ぴよ将棋は、△5三角、▲8一龍、△7一歩の展開を推奨していて、冷静に考えればそれが良かったのかもしれませんが、▲4一龍、△同玉、▲3二金で自信がなく、△4二金打とベタベタしましたが、▲5三歩から▲4五桂と調子よく跳ねられ、勝ちにくい形になってしまいました。
  • ベタベタするにしても、▲5三歩を角で取れるように、△5一金打のほうが良かったのかもしれません。あと、相手が格上なわけなので、勇気を持って、△4八銀と打ち込んで開き直っておいたほうが良かったのかもしれません。
  • 格上相手には、なるべく攻めさせない!

 

■15局目:後手番(-1級差)

  • 相手はゴキゲン中飛車。上位者がゴキゲン中飛車とか、結構、イヤなんですよね。攻めで間違えないから、こちらの攻めるターンが回って来ることなしに、見せ場ナシで負けちゃうケースが多いです。
  • 先手番だったら、超急戦を仕掛けることが多かったのですが、回避するのも、その仕掛けを受けるのも相手の選択なんで、最近は、鳥刺しのように引き角を見せつつ、中央から受け止めることが多いです。
  • 今回もじんわり劣勢だったのですが、唯一のチャンス、というか、評価値が-60と中盤以降で最も近かったのが右図です。
  • さすがに、金を取って、金を打つのは重いし、打った金が反対方向に行っちゃいそうなので、△5八角成と飛車を取って、▲同銀に△8九飛と飛車を打った瞬間に評価値が-773になっちゃいました。確かに、攻めとしては迫力ないですけど、そこまでの悪手ですかねぁ。じゃあ、どうすれば良かったんでしょう。
  • ぴよ将棋は△4四角。▲5五角を打たせない、ということですね。でも、ここで△4四角と引くというのは思いつかないですね。まあ、悲しいけど、それが実力なんでしょう。
  • 自陣の急所にも目を配ろう!

 

ということで、課金モードはいったん終了。

この期間、33勝15敗の勝率約69%。これまでの勝率が約57%だから、約12%も改善。課金して、ガチでやる気になっただけで、これだけ勝率があがるんですね。

あと、負けパターンがだいたいわかりました。序盤は多少有利、もしくは互角で進むものの、中盤で大きく形勢を損ねて、そのまま、いいところなく負けるというのが一番多いです。終盤で大逆転負けは、思ったよりも少なかったです。時間帯としては、残り3分から4分あたりで、一気に形勢を損ねてしまうのも多いですね。

 

お金も続かないので、いったん、課金はおしまい。しばらく、通常通りやってみて、状況が変わったら、また試してみようと思います。